治療
抄録 サイアザイド系類似利尿薬であるインダパミド投与による低Na,低K血症が原因と考えられた意識障害の1例を報告する.症例は83歳の女性である.高血圧治療のため,インダパミドの投薬を開始し約2カ月後より悪心,嘔吐,食欲低下が出現し,頻回の転倒,意識障害もみとめられたため入院した.意識混濁(JCS 20)以外に明らかな巣症状はみとめなかった.いちじるしい低Na(115mEq/ l ),および低K(2.8mEq/ l )血症を呈していたが,インダパミド中止により意識レベル,ならびに電解質はすみやかに正常化 [joi.jlc.jst.go.jp]
治療法がわかってこそ、診断には意味がある。まずは血漿浸透圧、尿浸透圧を測定する。次に病歴から急性か慢性かを診断する。急性であったら治療に緊急性が生じてくる。次に原因の詮索をする。 原因として考えられるもの 下痢、嘔吐、大量の発汗などによる体液喪失。 薬物(例えば、ビンクリスチン、カルバマゼピン、シクロホスファミド、NSAIDs)はバソプレッシンの分泌、作用に影響を与える。 利尿薬服薬歴、甲状腺機能低下症、副腎不全、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)などを考える。 [ja.wikipedia.org]
予防
頻回の転倒,意識障害もみとめられたため入院した.意識混濁(JCS 20)以外に明らかな巣症状はみとめなかった.いちじるしい低Na(115mEq/ l ),および低K(2.8mEq/ l )血症を呈していたが,インダパミド中止により意識レベル,ならびに電解質はすみやかに正常化した.低Na,低K血症の機序として,利尿作用によるNa, Kの尿中への排泄増加,ならびにADH分泌促進,および嘔気,嘔吐による摂取量低下が考えられた.インダパミドはサイアザイド系利尿薬同様の電解質異常が出現しうる.近年脳梗塞二次予防効果 [joi.jlc.jst.go.jp]