提示
全身組織
- 倦怠感
【広島市における発生状況】 ・ 疾患別グラフ(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎) ・ グラフ総覧 (定点把握疾患(週報対象)の今年と過去5年平均のグラフ) ・ 迅速診断キット検査結果 (市内2か所の基幹病院の検査結果) 症状・流行時期・好発年齢 【症状】 潜伏期間は2~5日で、突然の発熱と全身倦怠感、喉の痛みによって発症し、嘔吐を伴うことがあります。また、舌に「いちご舌」といってイチゴのような赤いつぶつぶができることがあります。 [city.hiroshima.lg.jp]
このように本菌感染症の主な症状は腹痛、嘔吐、下痢ではなく、頭痛、発熱、倦怠感、咽頭痛です。感染源はこの菌を保有するヒトで、くしゃみや咳等による飛沫感染が普通ですが、ここでは汚染した食品を食べて集団感染した事件について紹介します(文中 部が本菌事件の特徴です)。 食中毒集団発生事例 これまでわが国で起こった主な事件を表にまとめました。食品を介して発生していますので 多くの患者 がみられます。 [pro.saraya.com]
初期症状は咽頭痛、発熱、消化管症状、全身倦怠感、筋痛などであり、その後、軟部組織への感染が多くの症例で認められます。また、まれに壊死性筋膜炎に進行して、毒素性ショック症候群(Streptococcal toxic shock syndrome;STSS)を呈することがあります。壊死性筋膜炎は筋膜から脂肪および上皮へ重篤でかつ急激に感染が進行し、筋膜の壊死を起こします。致死率は報告によっても異なりますが30~50%程度であり、多くは発症から48時間以内で死に至ります。 [yoshida-pharm.com]
- 妊娠後期
ただ妊娠中にこの菌が膣内に認められると、お産の時、産道を通る際に赤ちゃんに感染して細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎など起こすことがあります。 とは言え、GBSを保有しているママさんから生まれた赤ちゃんみんなにGBSが伝わってしまう訳ではありません。 伝わってしまった場合も実際に感染症を発症する率は1%以下と言われています。 でもやはり感染対策は必要です。 検査の方法 妊娠後期(36週前後)におりものの培養検査をすることによって、GBSを保有しているかどうかが分かります。 [michioka-lc.com]
妊娠中に感染していると影響を及ぼす可能性がある感染症のひとつ、「B群溶血性レンサ球菌(GBS)」についてお話したいと思います。 B群溶血性レンサ球菌(GBS)って? B群溶血性レンサ球菌(GBS)は、膣の中などにふだんから存在する細菌です。妊婦健診では妊娠後期におりものの検査を行い、B群溶血性レンサ球菌(GBS)が検出されるかどうかをみていきます。 おりものの検査で、B群溶血性レンサ球菌(GBS)が検出されるママは、全妊婦さんの10~30%程度だそうです。 [news.line.me]
- 腫れ
初期症状は手足の腫れや激しい喉の痛みなどが出ます。その後、急激に手足がえ死する症状を起こす場合もあります。血圧低下や多臓器不全からショック状態におちいることもあり、発病後数十時間で死に至ることも少なくありません。致死率は、約30%になります。 潜伏期 2〜5日(平均3日) 合併症 代表的なものに急性糸球体腎炎(溶連菌感染後糸球体腎炎)とリュウマチ熱があります。急性糸球体腎炎は溶連菌の治療により予防できませんが、リュウマチ熱は予防が可能です。 [sakuragaokashonika.com]
精密検査
微生物学
- グラム陽性球菌
なお、劇症型溶血性レンサ球菌感染症の主な原因菌である Streptococcus pyogenes はグラム陽性球菌であり、特別な消毒薬抵抗性に関する報告はありません。消毒薬感受性についての報告はあまり多くありませんが、2%グルタラール、エタノール、イソプロパノール、0.12%クロルヘキシジンが有効であったとの報告があります 13)14) 。 おわりに 劇症型溶血性レンサ球菌感染症は日本国内において近年、報告件数が急増しており注目すべき感染症の1つです。 [yoshida-pharm.com]
治療
[…] β溶血(神奈川県衛生研究所) 治療・予防について 入院による全身の治療が必要になります。治療の主役は抗菌薬で、ペニシリン系といわれる抗菌薬が使用されます。加えて、血圧の低下に対する大量の点滴や感染によって死滅した組織の切除などが必要となります。近年、薬剤が効きにくい耐性菌が増加しています。 [eiken.pref.kanagawa.jp]
B群溶連菌感染症の治療方法は? 妊婦の時点で感染が発覚している場合には、分娩後すぐに赤ちゃんに抗生物質を投与します。大人も子どもも共通している治療法としては、抗生剤による治療です。いわゆる薬物療法の措置がとられます。 B群溶連菌感染症の入院の必要性は? 大人の場合、症状が出ること自体がまれなため、入院の必要はないでしょう。新生児の場合は出産時に感染が発覚していると検査入院措置をとることもあるようです。 おわりに B群溶連菌は常連菌であるため、母体への感染を予防することはできません。 [news-postseven.com]
疫学
疫学 1) A群溶血性レンサ球菌による感染症は19世紀から20世紀前半に、ヨーロッパを中心に猩紅熱(しょうこうねつ)として報告されており、一部で劇症肺炎を伴った致死率の高い疾患についても記録されていました。劇症型溶血性レンサ球菌感染症が最初に正式に記述されたのは1984年のチェコのプラハにおける症例であり、その後、世界中で多くの報告が上げられました。日本国内では1992年の44歳健常男性での感染例が初めての報告とされています 2) 。 [yoshida-pharm.com]
予防
年齢別対応のヒント 沐浴とスキンケア 赤ちゃんのうんち 薬の上手な使い方・飲ませ方 はじめての離乳食 予防接種と感染症 コミュニケーション・レッスン むし歯を予防するには? [mcfh.or.jp]
予防方法 この疾患は、患者との接触によって感染しますので、患者との濃厚な接触を避けることが重要です。看護の際は、マスクを着用するなど注意が必要です。また、日常の手洗い・うがいの励行など一般的な予防法も有効です。 参考 ・ A群溶血性レンサ球菌咽頭炎とは (厚生労働省) ・ A群溶血性レンサ球菌咽頭炎について (広島県感染症・疾病管理センター) ・ 正しい手の洗い方(感染症予防のために手を洗いましょう) [city.hiroshima.lg.jp]