提示
神経学
-
頭痛
軽症の場合は、 24 48時間で回復しますが、重症の場合は、運動障害、頭痛、嘔吐、言語障害、流 涎等の症状が現れる。麻痺が進行すると呼吸困難で死亡することがある。 対 応--治療薬なし。対症療法として、胃洗浄、人工呼吸 毒化機構--二枚貝が有毒プランクトン(渦鞭毛藻 Alexandrium 属)を摂取、中腸線 に蓄積される。 毒 化 貝--二枚貝のホタテガイ、ムラサキガイ、アカザラ、アサリ、ヒラオウギ、 マガキ等。 [www1.kaiho.mlit.go.jp]
消化器障害(悪心・嘔吐、腹痛、下痢)と神経障害(頭痛、食欲減退)が主な症状 ですが、重症患者には見当識障害、記憶障害、痙攣、昏睡等が現れ、患者107名のうち4名が死亡、12名に記憶障害の後遺症が残りました。死亡した4名に は、主に脳内の海馬(学習・記憶に関与する部位)に神経細胞の破壊が認められました。 調査の結果、ムラサキイガイからアミノ酸の一種であるドウモイ酸が検出され、原因物質として特定されました。 [iph.pref.hokkaido.jp]
さらに運動困難になり、言語障害・頭痛・吐き気・嘔吐が現れ、 最後に呼吸麻痺で死亡します。意識は死の直前まであると言われます。 死亡は通常12時間以内に起こり、これを超えると比較的順調に回復します。 厚生省では、昭和56年に食品衛生法により二枚貝に対する麻痺性貝毒の規制値を設けました。 それにより、 北海道をはじめ二枚貝の主要生産地では自主的に貝毒の点検を実施し、 規制値以下であることを確認してから出荷する体制が作られています。 昭和51年に宮城県でムラサキガイによる食中毒が発生しました。 [aomoritomoya.co.jp]
胃腸
-
吐き気
主な症状は激しい下痢で、嘔吐、吐き気、腹痛がこれに次ぎ、 発熱はほとんどみられません。 ほぼ3日間で回復し、予後は良好で死亡例はありません。 中毒原因物質は脂溶性であることから初めは脂溶性貝毒と呼んでいましたが、 中毒症状の特徴から現在では下痢性貝毒と呼んでいます。 毒化が確認されているものには、ホタテガイ、ムラサキガイ、イガイ、 アカザラガイ、アサリ、などがあります。 厚生省では、昭和56年に食品衛生法により二枚貝に対する下痢性貝毒の規制値を設けました。 [aomoritomoya.co.jp]
主な中毒症状として、下痢、おう吐、吐き気、腹痛が起こります。食後30分 4時間以内に発症し、3日以内に回復するといわれています。 対象品 二枚貝(ホタテ、ヒオウギ貝、あさり、しじみ、ハマグリ) その他の貝種については、お問い合わせください。 納期 お問い合わせください。 手数料 ※ オカダ酸群として オカダ酸(OA) ジノフィシストキシン‐1(DTX1) ジノフィシストキシン‐2(DTX2) 17,100円 検体必要量 お問い合わせください。 [jiafe.or.jp]
北海道における麻痺性貝毒の原因となるプランクトン (A.tamarense) ※スケールバーは10μm 食後30分から4時間以内に下痢(水様便)や嘔吐、吐き気、腹痛など消化器系の症状を生じます。発熱がないことから腸炎ビブリオ中毒と区別されています。通常3日以内で快復し、今まで死亡事例はありません。 北海道における下痢性貝毒の原因の1つと考えられるプランクトン (D.fortii) ※スケールバーは10μm [pref.hokkaido.lg.jp]
下痢(水様便)や腹痛、嘔吐、吐き気。通常は3日以内に回復し、死亡例はありません。 Q6 一度、貝毒がたまった貝は、もう食べられないのですか? A6 そんなことはありません。一度貝毒がたまった貝でも、海水中の有毒プランクトンの数が少なくなると、しだいに貝の体内から毒が排出されて、無毒になります。 Q7 スーパーや魚屋さんで売っている貝は大丈夫でしょうか? A7 大丈夫です。 農林水産省の指示により、都道府県が貝毒の検査体制を整えており、規制値を下回っているものだけが市場に出荷されます。 [kannousuiken-osaka.or.jp]
(2) 下痢性貝毒 中毒症状--激しい下痢が主な症状で、吐き気、嘔吐、腹痛を伴うこともある。死亡 例なし。 毒化機構--二枚貝が有毒プランクトン(渦鞭毛藻 Dinophysis 属)を摂取、中腸線に 蓄積される。 毒 化 貝--ムラサキイガイ、ホタテガイ、コマタガイ等。 そ の 他--上記(1)麻酔性貝毒と同様に北海道では毎年のようにホタテガイが毒 化する。 毒力はフグ毒の16分の1程度です。 (3) 神経性毒貝 中毒症状--食後数時間して、飲み物飲んだときに口内にヒリヒリ感がある。 [www1.kaiho.mlit.go.jp]
人工呼吸器
-
呼吸困難
最悪の場合、呼吸困難等で12時間以内に死亡することがありますが、多くは12時間で快方に向かい、48時間以内で回復するとされています。 下痢性貝毒の症状は、下痢や腹痛等が現れます。摂取後30分から4時間で発症し、3日ほどで完全に回復し、予後は良好で死亡例はありません。 島根県の貝毒監視体制 島根県では『島根県貝毒対策指針』を定めて、監視体制と貝毒発生時の対応を整えています。 県内の海域を3つに分けて、貝毒の監視を行っています。 [pref.shimane.lg.jp]
麻痺が進行すると呼吸困難で死亡することがある。 対 応--治療薬なし。対症療法として、胃洗浄、人工呼吸 毒化機構--二枚貝が有毒プランクトン(渦鞭毛藻 Alexandrium 属)を摂取、中腸線 に蓄積される。 毒 化 貝--二枚貝のホタテガイ、ムラサキガイ、アカザラ、アサリ、ヒラオウギ、 マガキ等。 そ の 他--北海道で生産量の多い養殖ホタテが夏頃になると毒化して、業者を悩ま し ています。また、広島のカキも毒化し、その範囲が広がっています。 [www1.kaiho.mlit.go.jp]
最悪の場合、12時間以内に呼吸困難などで死亡します。12時間を超えれば回復に向かいます。 麻痺性貝毒によるヒトの致死量は、体重60kgの人で約3千 2万MU(マウスユニット)といわれています。 一方、下痢性貝毒の場合、下痢症状のほかにおう吐、吐き気、腹痛が起こります。食後30分から4時間以内に発症し、発熱がないことで他の中毒と区別できます。およそ3日ほどで全快し、死亡例はありません。 MU(マウスユニット)ってどういうこと? [pref.mie.lg.jp]
症 状 通常食後10 30分で唇、舌、顔面などがしびれ、手足の発熱感がはじまり、重傷の場合は 運動失調や呼吸困難を起こす。毒素は食後数時間以上経過すると体外に排泄される。過去 に多数の死亡例有り。 対 応 治療薬は開発されていない。対症療法として、胃洗浄、点滴、人工呼吸。フグ毒中毒患者の 治療に準ずる。 特記事項 現在日本で最も発生頻度の高い貝毒である。 [feis.fra.affrc.go.jp]
治療
0.16ミリグラムOA当量/kg OA当量とは、OA群を毒性の強さに応じてOAの量として換算した総毒量 治療法 治療方法はなく、対症療法のみ。 時間とともに毒は排泄され、12時間を越えると回復に向かう。 回復すれば後遺症はない。 3日以内に回復する。 実験室内で発がんプロモーター作用があることが知られている。 その他の特徴 世界中で発生あり。毒化地域は拡大傾向にある。 毒は中腸腺に蓄積する。 過去に死亡事例はない。 [city.sakai.lg.jp]
対 応 治療薬は開発されていない。対症療法として、胃洗浄、点滴、人工呼吸。フグ毒中毒患者の 治療に準ずる。 特記事項 現在日本で最も発生頻度の高い貝毒である。 [feis.fra.affrc.go.jp]
対 応--治療薬なし。対症療法として、胃洗浄、人工呼吸 毒化機構--二枚貝が有毒プランクトン(渦鞭毛藻 Alexandrium 属)を摂取、中腸線 に蓄積される。 毒 化 貝--二枚貝のホタテガイ、ムラサキガイ、アカザラ、アサリ、ヒラオウギ、 マガキ等。 そ の 他--北海道で生産量の多い養殖ホタテが夏頃になると毒化して、業者を悩ま し ています。また、広島のカキも毒化し、その範囲が広がっています。 毒性分はサキシトシンであり、その毒力はフグ毒に匹敵します。 [www1.kaiho.mlit.go.jp]
予知
7 貝毒発生による被害対策 貝毒による被害防止策としては、貝毒発生予知技術の開発、原因有毒プランクトンの殺滅技 術の開発、汚染された貝の解毒法の開発などが考えられる。 1) 貝毒発生予知技術の開発 アレキサンドリウム属は毎年、冬から春にかけて増加する。シストの発芽や栄養細胞に直接 影響する水温は予知指標として有効である。従って、予め貝毒が発生する時期に生産を控 え、プランクトンの発生が終息したら生産を再開することで汚染された貝類を処分することが回 避できる。 [feis.fra.affrc.go.jp]