提示
神経学
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頭痛
術前 術後 この方は激しい慢性頭痛が続き、MRI検査の結果ラトケ嚢胞が見つかりました。内分泌検査で成長ホルモン分泌不全(GHRP2 : 7.25 ng/ml)が判明し、手術を行いました。術後頭痛は消失し、成長ホルモンも正常化(20.82)しました。 【頭蓋咽頭腫】 下垂体がぶら下がる茎の部分から発生する腫瘍で、視力視野障害やホルモン機能の異常で発症します。基本的には良性腫瘍であるため、腫瘍を残さずに全て摘出することができれば完治することも可能です。 [twmu.ac.jp]
稀ですが、下垂体卒中と呼ばれ、腫瘍内に突然出血することがあり、そのような場合には、突然の頭痛および視力視野障害や眼球運動障害などが生じます。下垂体腺腫の診断は何といってもMRIが有用です。特に造影剤を用いた画像の冠状断像および矢状断像が有用です。下垂体腺腫は造影効果の少ない腫瘍として描出されます。また、腫瘍が小さい場合は、造影剤の急速注入下に時間経過とともにMRIを連続して撮影し (ダイナミックMRI)、確実に診断する方法もあります。 治療 下垂体腺腫の治療の原則は、経蝶形骨洞的腫瘍摘出術です。 [ishinou.jp]
眼
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複視
神経の障害では視神経障害による視力・視野障害(85%)や、動眼神経・外転神経などの障害による複視(24%)を呈しやすくなります。 胚細胞腫の診断は? 診断には腫瘍が作る腫瘍マーカーを測定する方法と画像検査があります。 腫瘍マーカーは、先に分類した胎児性癌では α―フェトプロテイン(AFP)が、絨毛癌ではhuman chorionic gonadotropin (HCG)が高くなり、奇形腫ではAFP,HCGが種々の程度で混在します。 [j-endo.jp]
症状 これまでの患者さんをまとめたものです(当院のデータ) 症状 割合 (%) 脳神経症状(嗅覚脱失・視力障害・複視・顔面の知覚障害・顔面神経麻痺・聴力障害・嚥下障害など) 32 けいれん発作 16 麻痺 13 めまい・ふらつき 8 精神症状・認知症状 6 頭蓋外進展 3 知覚障害 3 失語症 2 意識障害 1 治療 治療には、手術と定位放射線治療(ガンマナイフ)があります。悪性のものでは分割照射の放射線治療を行うこともあります。残念ながら薬で効果のあるものはありません。 [twmu-mcens.jp]
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視力低下
術前 術後 この方は術前の視野検査で両耳側半盲(両眼の外側が見えないこと)と視力低下がありましたが、腫瘍を鼻から全摘出術後、視野・視力ともに完全に回復しました。 下垂体ホルモンの分泌低下 正常な下垂体が腫瘍によって押しつぶされ、下垂体の機能が障害されることによって起きる症状です。下垂体機能の低下は徐々にゆっくりと起きるので大半の方が自分ではなかなか気付づくことができません。 [twmu.ac.jp]
治療
症状 これまでの患者さんをまとめたものです(当院のデータ) 症状 割合 (%) 脳神経症状(嗅覚脱失・視力障害・複視・顔面の知覚障害・顔面神経麻痺・聴力障害・嚥下障害など) 32 けいれん発作 16 麻痺 13 めまい・ふらつき 8 精神症状・認知症状 6 頭蓋外進展 3 知覚障害 3 失語症 2 意識障害 1 治療 治療には、手術と定位放射線治療(ガンマナイフ)があります。悪性のものでは分割照射の放射線治療を行うこともあります。残念ながら薬で効果のあるものはありません。 [twmu-mcens.jp]
胚細胞腫の治療は? 先の腫瘍マーカーや画像で診断が確定しない場合は手術で腫瘍を採取し、診断をします。 基本的に胚細胞腫は放射線治療と抗がん剤治療の両方を必要とします。成熟した奇形腫では放射線や抗がん剤が効きにくい部分が含まれており、手術的に摘出しなければならない場合があります。 治療した後の経過(転帰)は? 神経下垂体部胚細胞腫に多い胚腫では放射線、抗がん剤治療により5年生存はほぼ100%期待できます。 [j-endo.jp]
基礎知識 検査 治療 療養 更新・確認日:2019年04月18日 [ 履歴 ] 履歴 2019年04月18日 内容を更新するとともに4タブ形式に変更し、でんし冊子PDFを追加しました。 2014年04月22日 2013年6月発行の冊子とがん情報サービスの情報を再編集し、掲載しました。 診療の流れやご家族に心がけていただきたいことなど、本格的に治療を始める前に知っておいていただきたい情報については「 治療にあたって 」をご参照ください。 [ganjoho.jp]