提示
全身組織
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発熱
そのほか、 悪心・嘔吐・発熱 などを認めます。慢性膵炎と比べて症状の出現は急速です。重症急性膵炎になると、ショックや呼吸困難そのほか意識障害になり、また重傷感染症を引き起こしたり出血傾向のため出血斑が側腹部や臍周囲に出てきたりします。刻々と患者さんの症状は変わってきます。 身体の変化など注意深い看護が必要 です。 【慢性膵炎】 反復する 上腹部から背部の痛み、脂肪便・口渇・多飲・多尿 などを認めます。 [kango-oshigoto.jp]
胃腸
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腹痛
急性膵炎の症状は、所在のはっきりしない腹痛が1 3日間続くものから重度の腹痛が数日 数週つづき入院を必要とするものまで幅広い。慢性膵炎は、典型的には反復性もしくは持続性の軽度 重度の腹痛、膵外分泌不全による消化不良、膵内分泌不全(1型糖尿病に進展する耐糖能異常)を呈する。膵癌リスクは50歳以降に上昇する。 診断・検査 急性膵炎では以下の3つの所見のうち2つが認められる。 [grj.umin.jp]
1群:有症症状、臨床所見例 膵癌が疑われる症状(腹痛、食欲不振、早期腹満感、黄疸、背部痛、体重減少など) 腫瘍マーカー(CA19-9、DupanII、Span-Iなど) 血中膵酵素(エラスターゼ、アミラーゼなど) 2群:糖尿病例 2型糖尿病新規発症 糖尿病コントロール不良 3群:リスクファクター(50歳以上で以下に該当する方) 膵癌家族歴あり 遺伝性疾患(遺伝性膵炎、乳癌卵巣癌症候群(乳癌、卵巣癌の既往歴ある方)、ポイツ・ジェガーズ症候群、家族性多発母斑黒色腫症候群、リンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス [kitasato-u.ac.jp]
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心窩部痛
典型的な心窩部痛の突然発症 正常上限の3倍を上回る血清アミラーゼ/リパーゼ 腹部画像検査における急性膵炎の特徴的な所見 慢性膵炎 は6ヶ月を超えて膵臓の炎症が持続し、以下のうちどれか1つの非可逆的な膵臓の変化を伴うものである。 [grj.umin.jp]
精密検査
専門医の診察を経て精密検査(EUS・CT・MRI等)を施行いたします。 (2) 精密検査において問題がないと診断された患者さんはご紹介元の先生にご報告、逆紹介をいたします。 (3) 精密検査において要経過観察と診断した患者さんには、次回の検査予約を行うとともに紹介元の先生にご報告、逆紹介いたします。なお、定期検査に係わる患者さんへの案内は、当方より検査2か月前に郵送で行います。また、その際の定期検査の結果につきましては、紹介元の先生にご報告いたします。 [kitasato-u.ac.jp]
治療
この病気にはどのような治療法がありますか 原則として通常の慢性膵炎と同じ治療をします。慢性膵炎治療の基本は、“患者さんの背景(成因)をふまえ、臨床経過上の各病期に出現する症状とその重症度、活動性( 再燃 と 寛解 )に応じて集学的に治療する”ことにあります。すなわち、腹痛や急性膵炎の発作が症状の中心である代償期においては急性増悪の予防と腹痛のコントロール、膵臓の機能が低下した非代償期には消化吸収障害ならびに糖尿病の治療といった、膵外内分泌機能の適切な補充が治療の中心となります。 [nanbyou.or.jp]
膵外分泌機能の評価(「病変に対する治療」「 消化不良 」を参照) 膵内分泌機能の評価(すなわち耐糖能の評価) 慢性膵炎患者で膵癌サーベイランスを考慮 病変に対する治療 PRSS1 関連遺伝性膵炎の治療やマネジメントは非遺伝学的膵炎のそれと同様である。 急性膵炎の治療は、通常は疼痛管理と、進行を遅らせ膵癌などの合併症の可能性を減らすため禁煙や禁酒を行う。 [grj.umin.jp]
がんの治療を始める前、または始めるか、治療を始めた後に患者さんは臨床試験に参加することができます。 フォローアップ検査が必要になるかもしれません。 膵がん患者さんに対して各種治療法があります。 膵がん患者さんに対して各種治療法が適用されます。標準的治療法(現在用いられている治療法)もあれば、臨床試験において検証されているものもあります。治療法についての臨床試験は、現在行われている治療法の改善やがん患者さんの新しい治療法に対する情報を得るために行われるものです。 [imic.or.jp]
膵炎の治療 急性膵炎に対する薬物療 廣田 衛久ほか 慢性膵炎の病態に応じた薬物治療と臨床的位置づけ 片岡 慶正ほか 膵炎に対する手術適応と手技 奥田 善大ほか 重症急性膵炎に対する特殊治療―膵局所動注療法とCHDF 武田 和憲 膵炎に対する内視鏡治療 ―経乳頭インターベンションからネクロゼクトミーまで 山本 夏代ほか 膵炎に対する生活指導および栄養療法 肱岡 真之ほか 膵性糖尿病の病態と治療 木原 康之ほか 膵石を伴う膵炎に対するESWL 山本 智支ほか Ⅴ. [igakutosho.co.jp]
疫学
膵炎の概念と分類 急性膵炎発症のメカニズム 真嶋 浩聡ほか 膵炎の疫学―全国調査より― 正宗 淳ほか 急性膵炎の診断基準、重症度判定、初期診療の留意点 〜Pancreatitis bundles〜 真弓 俊彦ほか 急性膵炎の重症化機序 竹山 宜典 慢性膵炎臨床診断基準および早期慢性膵炎の概念 宮川 宏之ほか 慢性膵炎に伴う線維化機構 菊田 和宏ほか Ⅲ. [igakutosho.co.jp]
疫学について 【急性膵炎】 厚生労働省の「難治性膵疾患に関する調査研究班」により数年に1回の頻度で急性膵炎の全国調査が施行されています。最新の2011年の調査では、2011年の1年間に急性膵炎として受療した患者数は63,080人でした。急性膵炎の患者さんの数は近年増加傾向にあります。男女比は1.9:1で男性に多く認めました。年齢は、男性では60歳代が最も多く(平均年齢58.5 16.9歳)、女性は70歳代が最も多く認めました。(平均年齢65.3 19.6歳)。 [kango-oshigoto.jp]
トップページ さまざまな希少がんの解説 膵・消化管神経内分泌腫瘍 膵・消化管神経内分泌腫瘍の疫学 本邦においては膵・消化管神経内分泌腫瘍 (neuroendocrine tumor: NET)の中でも、特に膵と直腸に多く、小腸(中腸)は少ないとされますが、欧米では、消化管は小腸に多く直腸に少ないとされ、発生部位には人種差があると考えられています。 神経内分泌腫瘍の分類 膵・消化管NETは、部位や進行度だけでなく、さまざまな観点から分類され、治療方針を決めるうえで考慮されます。 [ncc.go.jp]
また、当研究室は膵神経内分泌腫瘍の臨床をリードする施設として、国内における全国疫学調査やガイドラインの作成などにも関与しています。 基礎研究 (1)膵の慢性膵炎、線維化機序の解明に関する研究 慢性膵炎の病理組織は、炎症細胞浸潤と高度な線維化を特徴とします。膵臓の線維化形成に中心的な役割を果たす細胞として、膵星細胞(Pancreatic Stellate Cell : PSC)が知られています。 [intmed3.med.kyushu-u.ac.jp]
病態生理
病態生理 遺伝性膵炎の病態生理は、反復性急性膵炎や慢性膵炎の他の原因(特発性慢性膵炎など)と差がない。 以下が主要な要因である。 ストレスが膵の防護作用を凌駕すると 膵傷害 が起きる。 PRSS1 の機能獲得型変異では、変異カチオニックトリプシノーゲンはトリプシンに容易に活性化されるか、自己融解(トリプシンのアルギニン122における加水分解)による不活性化に抵抗性を示す。 [grj.umin.jp]
予防
一次症状の予防 遺伝性膵炎の一次症状予防は限られる。遺伝性膵炎患者(もしくはそのリスクのある者)では以下が推奨される。小児期早期に開始することで急性膵炎発作の予防に役に立つ。 低脂肪食 食事中の脂肪量に関する正式なガイドラインは存在しない。しかし、一部の医師は膵分泌刺激を最小化するために低脂肪食を推奨している。 少量頻回食 エビデンスに基づいたガイドラインは存在しない。しかし、膵外分泌刺激を最小化するために少量食が推奨される。 [grj.umin.jp]