提示
全身組織
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発熱
【症状】 発熱、咳、膿のような痰が肺炎の典型的な症状です。しかしこれらの症状がなく、なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、などの非特異的な症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。 【診断】 誤嚥が明らかな場合や嚥下機能低下が確認されている患者では胸部エックス線写真で肺炎像を確認することで診断できます。白血球増加や炎症反応の亢進も重要な所見です。寝たきりの高齢者など誤嚥性肺炎の高リスク患者で肺炎が発症した場合には、本症を考えます。 [jrs.or.jp]
顎と歯
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歯周病
また、虫歯や歯周病がある場合は、口内細菌が増加しているため誤嚥性肺炎を起こしやすくなります。 しかし予防することも可能です。 右の表のような日常生活での工夫によって、誤嚥性肺炎を防ぎましょう。 誤嚥性肺炎予防の3つのポイント 1.口の中を清潔に 歯磨きや入歯の手入れを食後3回と寝る前の計4回行い、舌苔は専用の器具で落とします。虫歯や歯周病はきちんと治療しましょう。 2.寝る姿勢に注意 睡眠中に胃液が逆流しないように、上半身を15 20度くらい起こして寝るようにしましょう。 [kagoshima.med.or.jp]
胃腸
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嘔吐
他方、嘔吐などで食物と胃液を一度に多く誤嚥して発症する場合もあります。 【症状】 発熱、咳、膿のような痰が肺炎の典型的な症状です。しかしこれらの症状がなく、なんとなく元気がない、食欲がない、のどがゴロゴロとなる、などの非特異的な症状のみがみられることが多いのが誤嚥性肺炎の特徴です。 【診断】 誤嚥が明らかな場合や嚥下機能低下が確認されている患者では胸部エックス線写真で肺炎像を確認することで診断できます。白血球増加や炎症反応の亢進も重要な所見です。 [jrs.or.jp]
治療
【治療】 抗菌薬を用いた薬物療法が基本です。呼吸状態や全身状態が不良な場合は入院して治療を行います。同時に口腔ケアの徹底、嚥下指導も重要です。また、嚥下機能に悪影響を及ぼす薬物を内服していないかチェックし、その上で、嚥下反射を改善する効果が確認されているACE阻害薬などの適応を検討することがあります。 【生活上の注意】 喫煙で気道粘膜の浄化が抑制され、細菌が付着しやすくなるとされるため禁煙は重要です。また誤嚥防止のリハビリテーションも有効とされています。 [jrs.or.jp]
治療は通常、クリンダマイシン、メロペネム、アンピシリン・スルバクタム、モキシフロキサシンなどの抗生物質が用いられる。化学性肺炎のみの患者には、抗生物質は一般的に必要ない。肺炎で入院した患者のうち、約10%は誤嚥によるものである。特に介護老人ホームにいる高齢者に発症することが多い。男女ともに等しく発症する。 日本呼吸器学会 誤嚥性肺炎 日本医師会 誤嚥と肺炎 [ja.wikipedia.org]
虫歯や歯周病はきちんと治療しましょう。 2.寝る姿勢に注意 睡眠中に胃液が逆流しないように、上半身を15 20度くらい起こして寝るようにしましょう。 3.食事のとり方を工夫 ベッドで食事をとらなくてはいけない人は、少し起き上がった姿勢で食べるようにします。パサパサした食べ物はやわらかく煮込んだり、スープなど液体のものはとろみをつけると誤嚥しにくくなります。 [kagoshima.med.or.jp]
疫学
【疫学】 嚥下機能の低下した高齢者、脳梗塞後遺症やパーキンソン病などの神経疾患や寝たきりの患者に多く発生します。肺炎球菌や口腔内の常在菌である嫌気性菌が原因となることが多いとされます。 【発症のメカニズム】 高齢者や神経疾患などで寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、この場合、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。また、高齢者や寝たきり患者では咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。 [jrs.or.jp]
予防
しかし予防することも可能です。 右の表のような日常生活での工夫によって、誤嚥性肺炎を防ぎましょう。 誤嚥性肺炎予防の3つのポイント 1.口の中を清潔に 歯磨きや入歯の手入れを食後3回と寝る前の計4回行い、舌苔は専用の器具で落とします。虫歯や歯周病はきちんと治療しましょう。 2.寝る姿勢に注意 睡眠中に胃液が逆流しないように、上半身を15 20度くらい起こして寝るようにしましょう。 3.食事のとり方を工夫 ベッドで食事をとらなくてはいけない人は、少し起き上がった姿勢で食べるようにします。 [kagoshima.med.or.jp]