提示
今回私が提示する方向は教科書的には正解といえるものではないのかもしれません。しかし、私ども在宅ケアチームは現実に対処し、可能な限りの解決をしています。まずは褥瘡治療の基本戦略について述べたいと思います。 2:褥瘡の基本治療戦略 治せる褥瘡かどうか 極めて不謹慎な話ですが治せない褥瘡は存在します。例えば末期がんのケースで生じた深い褥瘡は治癒にいたれないケースがほとんどです。老衰で死期が迫り、寝返りができなくなった患者に褥瘡ができたとしても、治癒を期待できないことが多いと思います。 [zaitakuiryo-yuumizaidan.com]
皮膚
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皮膚潰瘍
多くは下記好発部位に示すように、人体の生理的な骨性隆起部周辺の皮膚・軟部組織に圧迫・伸張・摩擦が外力によって生じ、その結果、組織の微小循環が不全となって壊死が起こり、その部の組織欠損・皮膚潰瘍を生じたものである。 褥瘡の原因としては外的因子と内的因子に大別される。 外的因子は、外力に対して組織内部に発生する内力としての応力が主たるものである。 身体とベッド等支持面との接触部分にかかる応力は2つに分けて考察される。 [ja.wikipedia.org]
全身組織
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発熱
表1 褥瘡が発生しやすい状況と要因 状況 要因 寝たきりの高齢者 自力体位変換困難、低栄養、廃用性萎縮、スキンケア困難、拘束、ネグレクトなど 急性期 発熱、疼痛、知覚低下、意識障害など 周術期 術前安静、術中体位、手術時血圧低下、カテコールアミン、術後疼痛除去 特殊疾患・状態 脊髄損傷、神経変性疾患、精神疾患、鎮静薬使用、身体抑制、急性薬物中毒、糖尿病、血液透析など 終末期 疼痛、呼吸困難、低栄養 上出良一:褥瘡発生の要因.褥瘡治療・ケアトータルガイド,照林社,東京,2009:24.より引用 [almediaweb.jp]
治療
表皮にびらん・潰瘍が生じた場合には、創の乾燥を防ぎ湿潤環境を保持する治療である湿潤療法(moist wound healing)が創治癒の基本である。この目的のためには、創傷被覆材による創面保護が一般的に第一選択である。ただし、感染や壊死組織がある場合にはその管理を優先させる。 湿潤療法以外の治療としては、肉芽形成・上皮化促進のため外用剤が使用される。ただし同様に、感染や壊死組織がある場合はその治療を優先させる。 [ja.wikipedia.org]
褥瘡治療の原則は、除圧・局所処置・栄養の改善などによる保存的治療が基本です。しかし、骨にまで達した褥瘡(StageIV)や難治性の褥瘡は、手術によって早期に閉創することが可能です。褥瘡の部位や大きさによって様々な再建術式が考えられます。 褥瘡の手術による治療のページにリンク 予防が最も大切 褥瘡はいったん発生したら、治すのに多大の労力を要するし、なかなか治らない。 「褥瘡は予防に始まり予防に終わる」 [pref.nagano.lg.jp]
予防
提出期限 3月29日(金) 床ずれ川柳10選をアップしました 床ずれ(褥瘡)予防パンフレットを公開しました 『平成30年度褥瘡関連項目に関する指針』を公開しました 看護師の特定行為研修制度に関連した活動方針 「ベストプラクティス 医療関連機器圧迫創傷の予防と管理」のご案内 日本褥瘡学会誌 第17巻4号(褥瘡予防・管理ガイドライン(第4版))はこちらからご購入いただけます。 MDRPUポスターのWeb公開 【ご注意】 日本褥瘡学会誌の発送は、メール便を使用しており、郵便転送されません。 [jspu.org]
①体位変換 体の同じ部分に長時間の圧迫がかからないように、寝ているときの姿勢を変えることが、床ずれ予防になります。1 3時間を目安に体位を変えましょう。発赤がみられたら、そのできた部位からどの体位がよいか考えるとよいでしょう。 ②褥瘡予防用具の使用 エアマットレスやクッションなど、体圧分散用具を活用することで予防できます。 ③身体の清潔保持 汗や尿、便は丁寧に拭き取り、いつも清潔にします。おむつは通気性のよいものを選び、ぬれたまま長時間あてないようにしましょう。 [azumien.jp]
予防とケア 1)体圧分散ケア 圧迫力とずれ力ができるだけかからないにようにし、体の組織が傷んでしまう前に体位を変え、血の流れをよくすることが重要です。 圧迫を予防するには、患者さんに合った「体圧分散寝具(マットレス)」を選ぶことです。体がマットに沈み込み、骨突出部と接触する面積が広くなることで減圧・除圧ができます。このマットレスは、介護保険制度のサービスでレンタルがあります。 [ncvc.go.jp]