治療
こうした場合、術後MRIなどの検査にて経過観察を行うかあるいは再びもう1回の手術を計画するかまた別の治療法を計画し患者さんに再び説明いたします。 その他の治療法について 今回は手術による治療法を計画していますが、それ以外にも次のような治療法が考えられます。 1)ガンマナイフ(特殊な放射線治療装置)による治療 腫瘍に対し放射線を集中的に浴びせその腫瘍細胞を破壊してしまうガンマナイフによる治療が始められ、現在では健康保険の適応も受けています。 [med.kindai.ac.jp]
再発の診断と治療 唾液腺がんにおける、再発時の診断は初回治療前の診断方法と同様であり、視診、触診や、顔面神経麻痺の有無などの問診、画像診断によって再発腫瘍の存在を確認し、周囲臓器との関係も調べます。穿刺吸引細胞診を行う場合もあります。手術治療が可能であれば手術が選択されます。再発様式や部位によっては、手術以外の治療が選択される場合もあります。 治療の副作用と対策 耳下腺がんの手術では顔面神経の取り扱いが重要です。 [jfcr.or.jp]
治療方法 血管の物理的な圧迫による症状なので、最も効果的な治療は外科的手術による、微小血管神経減圧術Microvascular transposition: MVT (またはMicrovascular decompression: MVD)という方法です。これは顔面痙攣や三叉神経痛と同じ治療法です。手術により神経を圧迫している血管を剥離して神経から剥がし、場所を移動する事により、神経の圧迫を解除して痛みの原因を取るという手術方法です。根本的な治療になるので、最も効果的な治療になります。 [dr-fukushima.com]
予防
また、術後の異常連合運動を予防する目的で、顔面の上半分は三叉神経、下半分は舌下神経からの二重支配(double innervation)となるように神経再建を行ったり、神経移植に筋膜移植を併用することで早期社会復帰を目指すようにするなどの工夫を行っています。 発症後1年以上…遊離筋肉(前鋸筋)移植 発症して1年以上経過すると、表情筋が脱神経性萎縮に陥った状態となり、神経再建では回復の見込みがないため、筋肉を移行または移植する手術が必要となります。 [yokohama-shiminhosp.jp]