提示
心血管
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血管疾患
血管疾患と治療 大動脈瘤 全身に血液を送るために、心臓から出た血管は、上行大動脈—弓部大動脈—胸部大動脈—腹部大動脈となり腸骨動脈にわかれ下肢血管となります。 年齢、体質、食生活、家族歴、喫煙などで、動脈硬化がすすみ大動脈の一部がよわくなった部分があると、“瘤(コブ)”ができやすくなります。血管の壁が薄くなって大きく膨らんでくる病気が動脈瘤(どうみゃくりゅう)です。 [pref.saitama.lg.jp]
胃腸
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腹痛
真性大動脈瘤の多くは破裂しない限り無症状ですが、大きくなっていくと周囲の組織を圧迫して、胸部大動脈瘤なら咳、血痰、胸痛、背中の痛みが、腹部大動脈瘤なら腰痛や腹痛などがみられます。 すでにこの段階は破裂する危険性が高まっている状態で、大動脈瘤が大きくなって破裂すると急死する危険性があります。 また、突然に解離(動脈壁の内膜が裂ける)になることもあります。 一番恐ろしいのは大動脈瘤の破裂による大量出血で、これによって年間に多くの人たちが命を落としています。 [stentgraft.jp]
診療内容 突然死の原因のひとつとして、腹部大動脈瘤が注目されています 突然の腹痛・腰痛よりショック状態となり死に至る恐い病気ですが、通常は無症状のことが多く、破裂するまで症状がないことより「サイレントキラー」と呼ばれています。2016年人口動態統計では、死因の第9位に大動脈瘤及び解離が入ってきました。 そこで、生活習慣病としての糖尿病・高血圧・高脂血症で治療されている方は、一度、腹部超音波検査や腹部CT検査を受けられることをお勧めいたします。 [g.kawasaki-m.ac.jp]
裂けた箇所によって、また病状の進展によって、大動脈弁閉鎖不全や脳虚血症状(意識消失、麻痺)、腸管虚血症状(腹痛、下血)、腎不全、下肢虚血症状などの併発症状を引き起こすこともあります。新たな血液の流れ道(解離腔または偽腔)を通して、血液が薄くなった外膜から染み出したり破裂すると、や血胸をおこします。また主要な臓器への分枝血管にまで(解離 )裂け目が進展すると、血流障害によって各種臓器が虚血壊死を起こし、で死に至ることもあります 解 離性大動脈瘤を疑った場合、CT検査を行います。 [jsvs.org]
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吐き気
腹部大動脈瘤では吐き気、お腹の張りなどの症状が現れます。実際に破裂してしまうと、激しい胸の痛み、呼吸困難などが生じると同時に、血圧が急に低下するため、ショック状態におちいります。 胸部大動脈瘤 コブができる部位により、症状が異なります。 弓部大動脈瘤では声帯が圧迫され声がかすたり、嚥下障害が起こったりします。 上行大動脈瘤では肺が圧迫されるため、咳や血痰が出ることがあります。 下行大動脈瘤では食道が圧迫されるため、まれに嚥下障害やおう吐などが生じることがあります。 [fureai-g.or.jp]
治療
治療法 大動脈瘤が小さいうちは経過観察とし、医師が定期的に診断します。大動脈瘤への圧を下げるため、血圧を下げる薬が処方されることもあります。 瘤が大きくなっている場合や急速に拡大している場合は、破裂の危険が高くなるため治療を行います。腹部大動脈瘤の治療は、大動脈瘤の破裂を防ぐことが目的です。 腹部大動脈瘤の外科治療には、次の2つの方法があります。 注)開腹手術および血管内治療は、すべての患者様に適応できるとは限りません。 [cookmedical.co.jp]
2.大動脈瘤の治療方法 大動脈瘤の治療には、1.薬物療法、2.カテーテル治療、3.手術治療の3つの治療方法があります。特に最近では2のカテーテルを用いてステントグラフトと呼ばれる人工血管を移植するステントグラフト内挿術が注目されています。 当院ではこのカテーテル治療(ステントグラフト内挿術)を中心に、体にやさしい大動脈瘤治療を積極的に行っています。また、3の手術治療に関してもさまざまな工夫をこらし、世界レベルの治療成績を上げています。 それぞれの治療方法の概要を説明します。 [omichikai.or.jp]
病態生理
Lilly『ハーバード大学テキスト 心臓病の病態生理』メディカルサイエンスインターナショナル, 2000, ISBN 4895922529 村川裕二『臨床研修医必携 経験すべき循環器診療』メジカルビュー社, 2005, ISBN 4758301441 細田瑳一ほか『今日の循環器疾患治療指針』医学書院, (第2版)2001, ISBN 4260119753 関連項目 [ 編集 ] ウィキメディア・コモンズには、 循環器学 に関連するカテゴリがあります。 [ja.wikipedia.org]
予防
予防については、 大動脈瘤も大動脈解離も第一の原因は高血圧なので、日常の血圧管理がとても重要 です。血圧が高いと、それだけ血管への負担が大きくなり、大動脈瘤ができやすく、内膜の亀裂も起こりやすいからです。 また、高脂血症や糖尿病などを併発していて、 動脈硬化を起こしやすい人は、血圧を中心にコレステロールや血糖値を含めて、きちんとコントロールすること が予防につながります。そのためには食事の内容や運動はもちろん、アルコールの飲みすぎや喫煙習慣にも注意が必要です。 [healthcare.omron.co.jp]