治療
実際の治療は、1)腎臓の機能低下を抑えるための治療、2)腎臓の機能低下に伴う合併症に対する治療、3)腎臓の機能を代行する治療に分けることができます。 腎臓の機能低下を抑えるための治療 可能であれば慢性腎臓病の原因となった病気を治療します。一部の慢性糸球体腎炎にはステロイドなどの免疫を抑える治療が有効です。糖尿病性による腎障害では、血糖のコントロールが有効です。肥満の方はそれだけでも腎障害の原因となるので減量をおすすめします。 血圧のコントロールをします。 [kompas.hosp.keio.ac.jp]
これらの病気がある場合は、治療をしっかりと行ない、生活習慣の改善に努めます。 喫煙者には禁煙が勧められます。 慢性腎不全は、自覚症状がないまま進行していきます。健康診断の尿検査で、蛋白尿や血尿を指摘されたら、かかりつけの医師や近くの医療機関に相談しましょう。 標準的な入院スケジュール 当院では治療や検査を進める標準的なスケジュール表をあらかじめ作成しています。スケジュールに沿った治療、検査を行うことで、治療内容や安全性を一定に保つことができます。 [ai-hosp.or.jp]
4、腎不全の治療 まだ初期であれば、食事療法あるいは薬物による治療を行いますが、 この病気は腎臓内科との協力が大変重要で、当院でも腎臓教室などが その 生活指導 や 食事指導 に当たっています。 腎機能がさらに高度に障害を受け、そのまま治療しないでおくと死に至ります。 治療法としては以下の3つの選択があります。 血液透析 連続携行式腹膜透析(CAPD) 腎移植 血液透析やCAPDは当院では腎臓内科が行っています。 [med.nihon-u.ac.jp]
継続は力なり 腎臓病治療の難しさは、薬の服用だけではなく、食事や生活習慣への制限があることです。これらに意識的にとりくまないと、よい治療をするのが難しい病気です。 自分の体の状態・食事や生活に対して意識を高くとりくむこと、できることを探しながら治療を続けていくことが重要です。医療機関の力を借りて、「継続は力なり」の療養を心がけましょう。 イラスト・井上ひいろ いつでも元気 2012.8 No.250 [min-iren.gr.jp]
疫学
慢性腎不全 1、疫学 腎臓には体の水分を調節したり老廃物を尿として排泄する機能があります。 ところが腎臓の病気などで血液を濾過する機能がおちると、老廃物を十分排泄できなくなります。 この結果、体内に不必要なものや体にとって有害なものがたまってきてしまいます。 これを腎機能障害、障害が強く機能が著しく低下した状態を腎不全といいます。 2、腎不全の原因 例えば、脱水などでも急性腎不全は引き起こされます。 [med.nihon-u.ac.jp]
病態生理
慢性腎不全の病態生理(2)尿毒症 尿毒症は、腎不全末期の患者に出現する臨床症状・所見を総称した症候群であり、精神・神経系、循環器、呼吸器、消化器、造血器、水、電解質、酸―塩基平衡などにさまざまな影響を及ぼす。 慢性腎不全の病態生理(3)透析患者の病態生理 透析患者の病態生理は、①尿毒症の病態、②透析治療では正常腎機能を代替できない病態、③透析 治療そのものにより惹起される病態、に分けられる。 慢性腎不全の治療 1. 原疾患の治療 (可能であれば) 2. 生活指導 適切な運動制限 3. [ohpade.gozaru.jp]
予防
血圧下降の原因を知って予防し、自分に起こる症状を早期に発見し、自分でできることは対処しましょう。 症状 あくび、眠くなる、目がかすむ、動悸、脈が速くなる、吐き気ひどくなると顔面蒼白、冷汗、息苦しい、胸痛、腹痛、筋痙攣、意識がなくなる。 予防 体重を増やし過ぎると、多量の除水が必要となり血圧下降を招くので、体重を増やし過ぎない。 透析スケジュールに合わせて降圧剤の量や服用方法の調整が必要となるため、医師の指示に従って内服しましょう。 [ncvc.go.jp]
検査日程の概要をみる 治療と予防 治療について 慢性腎不全の治療の目的は、慢性腎不全の進行(悪化)を遅らせること、合併症を予防すること、そしてそのことにより、患者さんの生活の質を保つことにあります。 食事療法 慢性腎不全の進行に合わせて、塩分や蛋白質、カリウムなどの摂取制限を行ないます。また、水分は尿量に合わせて摂取することが大切で、過剰な摂取と極端な制限のどちらもよくありません。医師や管理栄養士が、患者さんの状態に合わせて説明を行います。 薬物療法 残念ながら、慢性腎不全を治す薬はありません。 [ai-hosp.or.jp]