精密検査
精密検査で問題なくても、定期的に検査を受けることをおすすめします。 透光体混濁 多くは白内障(水晶体の混濁)が疑われる所見です。角膜の混濁や、硝子体のにごりが疑われることもあります。 黄斑部異常 網膜の中心部である黄斑部の異常所見です。黄斑部に異常が生じると、視力の低下や視界のゆがみ、視界の中心が見えづらくなるなどの症状が現れます。 眼底出血 網膜の血管が破れ、網膜やその周囲に出血が起こっている状態です。外から見てもわからず、視野に関係のない部位からの出血の場合は、自覚症状もありません。 [dock-tokyo.jp]
治療
(3)治療 眼底出血を発症しても、 黄斑部以外の部位を出血した場合 は、 適切な治療を行えば完全に治癒 します。後遺症が生じることはありません。 このような軽症のケースでは、 止血剤 や 血管強化剤 を投与して、「 レーザー光凝固術 」という手術を行います。 「レーザー光凝固術」とは、 出血した網膜をレーザーで焼き固めて 、 網膜の血流をスムーズにする という手術です。 レーザー光凝固術によっても改善が見られない場合は、「 硝子体切除術(しょうしたいせつじょじゅつ) 」という手術を行ないます。 [kouishougai.jp]
以上のように、近年は光線力学的療法やVEGF阻害剤の注入などの治療法があり、ほとんどの患者さんに効果が認められます。 ただし、どの治療も大きく視力を改善するものではなく、視力を維持して、失明を防ぐための予防的な治療です。さらに重要なことは1回で終わりというわけではなく、再発を予防するために、何度も治療が必要ということです。 一覧 へ戻る [hayashi.or.jp]
治療法 田淵 加齢黄斑変性の治療には、どんな種類があるのですか? 山内 治療は新生血管を抑える治療と、予防的な治療に分かれます。 滲出型に対しては新生血管を抑える治療が必要になります。主な治療としては、硝子体に薬剤を注射して新生血管を弱らせていく方法(抗VEGF剤硝子体注射)と、点滴とレーザーを組み合わせて新生血管を詰まらせる方法(光線力学的療法 PDT)があります。病態によっては、これらの治療方法を組み合わせて行う場合もあります。 [tsukazaki-hp.jp]
予防
予防的治療は前駆病変がある場合や、片目が加齢黄斑変性の時にもう片目に発症することを予防することが目的になります。具体的には禁煙、食事の改善、強い光を避ける、サプリメントの摂取などが該当します。 田淵 抗VEGF剤とはちょっと耳慣れない言葉で、難しい感じです。 どんな薬剤なのか、治療には入院が必要なのかどうか、術後の処置はどのようなものであるか、 注意する点等について、少し詳しく説明して下さい。 [tsukazaki-hp.jp]
手術前後には抗生物質も使用して、感染予防には万全を期しますが、 どんなに完全な予防策を講じても数千件に一件程度の確率で、術後感染症を生じうると言われています。 早期に適切な治療が必要な合併症ですが、十分な治療によっても視力を失う可能性があります。 手術後にいったん改善した視力が低下したり、充血が急に悪化したり、目の痛みを自覚したりした場合には、できるだけ早く診察をお受けください。 [aozora-eye.jp]
加齢黄斑変性を予防するためにサプリメントが有効であるという報告があります。それ以外にも緑黄色野菜や禁煙が有効であると言われています。 7. 研究班 大路正人 (研究代表者、滋賀医科大学) 辻川元一 (研究分担者、大阪大学) 白神文雄 (研究分担者、香川大学) 高橋寛二 (研究分担者、関西医科大学) [nanbyou.or.jp]