提示
全身組織
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発熱
心膜炎の症状 炎症により発熱が起こりますが、心膜には神経が豊富なため、発熱の後に針で刺されたような胸の痛みを感じます。重苦しさを感じることもあり狭心症発作と間違われることもありますが、痛みは咳、呼吸、側臥位で増強し、仰向けよりも、坐位や前傾姿勢で楽になります。 検査と診断 発熱や深吸気時の胸痛などの症状から心膜炎を疑い、聴診で特徴的な心音の減弱と心膜摩擦音(心膜がこすれる音)があれば診断につながります。採血では炎症を反映して白血球増加、CRP上昇、赤沈亢進などがみられます。 [akita-noken.jp]
② “Case 1988-19” 発熱や咳などで発症し左の大量胸水を呈した中年の男性。発熱を伴う胸水貯留は感染症によるものが多く、肺内に肺炎や肺結核を示唆する所見があればそれに伴うものと判断できるが、あきらかな肺内病変がないときは中皮腫などの腫瘍性病変、SLEなどの膠原病の関与を疑い、また、感染性の胸膜炎としてはときにコクサッキー ウィルスによるものがある。そのときは顕著な胸痛もみられ、発症に季節性があり6月ごろに多い。 [respiration.jp]
心膜炎・心タンポナーデ fig.8 急性心膜炎は発熱や炎症反応を伴って胸痛の出る病態です。胸痛は呼吸や体位で変化します。原因不明で突発性に発症することが多く、ときに再発します。特徴的な心電図変化、エコーで心嚢液貯留が示されれば診断されます。 心嚢液が貯留して心臓を圧迫することにより心機能を障害する病態が心タンポナーデです。上行大動脈の急性解離、急性心筋梗塞では出血性の心嚢液貯留でショック、意識消失を来すこともあります。 [takanaka-clinic.com]
心血管
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心膜摩擦音
特発性、ウイルス性、免疫介在性心膜炎の治療 ・アスピリン、またはNSAIDs(イブプロフェン、インドメタシン) 内科的治療の中心 治療効果は、解熱、胸痛や心膜摩擦音の消失 ・コルチコステロイド 以前は、第一選択と考えられていたが、罹患期間の延長や再発が多いことなど有害事象が多いことが明らかになった。 [nakatomed.com]
急性心膜炎とは、胸痛・心膜摩擦音・心電図変化(ST上昇)を特徴とする 心膜炎の症状を有し ながら、 自然に軽快 する心膜の急性炎症のことです。原因は断定できませんが、特発性やウイルス性が多いとされています。基本的に 2週間以内に自然治癒 することが多く、予後は良好であると言われています。 [kango-oshigoto.jp]
精密検査
レントゲン
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心嚢液貯留
診断: 胸部レントゲン (心拡大)、 心臓超音波検査 (心嚢液貯留) [takanaka-clinic.com]
心嚢液貯留(約60%で認める) 予後因子: 38 の発熱、亜急性、高度心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、NSAID無効 上記の所見があれば、入院が必要。 心電図では、広範囲なST上昇( 60%で認める)と、PR低下が特徴的。 診断 ・診断基準 心嚢穿刺の適応は、高度な心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、内科的治療抵抗性、細菌性や悪性腫瘍が疑われる場合。 [nakatomed.com]
治療
治療 [ 編集 ] 主に内科学・小児科学を含めて、循環器学領域で行われる治療については以下の通り。 [ja.wikipedia.org]
治療 治療は、内科的な治療と外科的な治療に大きく分けられます。 内科的治療には、安静にする、塩分の摂取量を控える、尿の排泄を促進する利尿剤という薬剤を内服するなどがあります。これらの治療によってむくみなどの症状は軽快します。しかし収縮性心膜炎は進行する病気と考えられており、根本的に治療する唯一の方法は外科的手術により、硬くなった心膜を切除することです。 慶應義塾大学病院での取り組み 当院循環器内科では、専門的な診断・治療を通じ、高度な医療を提供しています。 [kompas.hosp.keio.ac.jp]
治療成績 :2016年年報で評価対象となった2015年の新届出肺結核喀痰塗抹陽性初回治療患者6,676人の治療成績は, 治癒と完了をあわせた治療成功が47.7%, 死亡22.7%, 治療失敗0.6%, 治療の脱落中断3.7%, 転出3.7%, 12カ月を超える治療9.3%, 判定不能12.2%であった。判定不能には, 薬剤耐性などにより標準治療ではない患者, 治療内容についての情報が不足している患者等が含まれる。治療成功率は47.7%と, WHOの目標である85%に達していない。 [niid.go.jp]
診断 ・診断基準 心嚢穿刺の適応は、高度な心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、内科的治療抵抗性、細菌性や悪性腫瘍が疑われる場合。 特発性、ウイルス性、免疫介在性心膜炎の治療 ・アスピリン、またはNSAIDs(イブプロフェン、インドメタシン) 内科的治療の中心 治療効果は、解熱、胸痛や心膜摩擦音の消失 ・コルチコステロイド 以前は、第一選択と考えられていたが、罹患期間の延長や再発が多いことなど有害事象が多いことが明らかになった。 [nakatomed.com]
疫学
疫学 欧米では80 90%が特発性とされていて、多くがウイルスによるもの。 悪性腫瘍5 10%、全身性炎症疾患または外傷2 7%、結核性4%、化膿性 発展途上国では、結核性が多く予後が悪い。6ヶ月死亡率はHIVなしで25%、HIVありだと40%。 臨床所見 鋭い胸痛。座位や前傾で軽快する。 心膜摩擦音は1/3で聴取。 心嚢液貯留(約60%で認める) 予後因子: 38 の発熱、亜急性、高度心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、NSAID無効 上記の所見があれば、入院が必要。 [nakatomed.com]
病態生理
Lilly『ハーバード大学テキスト 心臓病の病態生理』メディカルサイエンスインターナショナル, 2000, ISBN 4895922529 村川裕二『臨床研修医必携 経験すべき循環器診療』メジカルビュー社, 2005, ISBN 4758301441 細田瑳一ほか『今日の循環器疾患治療指針』医学書院, (第2版)2001, ISBN 4260119753 関連項目 [ 編集 ] ウィキメディア・コモンズには、 循環器学 に関連するカテゴリがあります。 [ja.wikipedia.org]
予防
厚生労働省は, 2016年に「結核に関する特定感染症予防指針」(健発1125第2号)(以下, 予防指針)において, 2020年までに結核罹患率を人口10万対10以下にする目標値を掲げた。しかし, 現状の年間4 6%の減少の継続では, この目標達成は数年遅れる可能性がある。 患者の病状 :2016年の新届出結核患者のうち77.2%(13,608人)が肺結核, 22.8%(4,017人)が肺外結核であった。 [niid.go.jp]
予防の基礎知識 急性心膜炎の多くはウイルス感染症と考えられているため、一般的な感染予防(うがい、手洗いなど)を行ってください。 ウイルス性以外の原因としては、膠原病・自己免疫性、癌性などが多いのですが、そのような持病がある場合には、適宜主治医に相談してください。 また、特発性急性心膜炎の約15 30%は再発するといわれているので、急性心膜炎の治療後しばらくは、胸部症状の再発に注意していてもよいかもしれません。 [saiseikai.or.jp]