治療
特に、筋炎症状は乏しいのに皮膚症状が強い皮膚筋炎に合併する場合は、急速に間質性肺炎が進行する場合がありますので、出来るだけ早く治療しなくてはなりません。 悪性腫瘍(癌など)は、特に皮膚筋炎で合併しやすいものです。多発性筋炎・皮膚筋炎を発症し、治療してから、見つかることもありますので、治療開始時とその後2年間は癌の有無をよく調べる必要があります。 7. この病気にはどのような治療法がありますか 治療は薬物療法が中心です。 [nanbyou.or.jp]
疫学
1991年の全国 疫学調査 では、年間推計受療患者数は、約6,000名とされていましたので急速に増えています。この数年でも、毎年1000から2000人の方が新規に発症しているようですので、今では20000人以上の患者さんがいらっしゃると推定されます。 3. この病気はどのような人に多いのですか 多発性筋炎・皮膚筋炎も他の膠原病と同様に、女性の患者さんが多いことがわかっています。我が国の統計では男女比は、1:3です。 発症年齢は、15歳以下が3%、60歳以上25%で、中年発症が最も多いようです。 [nanbyou.or.jp]
予防
筋力の回復、関節の拘縮(こうしゅく)予防のためのリハビリテーションが大切です。一般に筋原性酵素(血清CK値)が薬物療法で正常値に低下し、筋力の改善を確認してから徐々に開始します。 本症の基本治療は薬物療法です。副腎皮質ステロイド薬が主に使われ、70 80%の人に効果がみられます。大量ステロイド療法が2 4週間行われ、筋力の回復や検査所見の改善をみながらゆっくりと(数カ月かけて)、最少必要量(維持量)まで減量します。筋力の回復は発病後の治療開始が早い場合ほどよいとされています。 [yomidr.yomiuri.co.jp]