提示
実際に岡田氏が経験した症例を提示し、うっかり間違いやすいポイントや血算を用いた診療のコツを紹介。“見逃してはいけない血算”の勘所を岡田氏が分かりやすく解説します。 著者プロフィール 岡田定(聖路加国際病院血液内科部長) おかだ さだむ氏。1981年大阪医大卒。聖路加国際病院で内科研修。昭和大藤が丘病院血液内科を経て、1993年から現職。 この連載を書籍化しました! 『見逃してはいけない血算』好評発売中 このたび、2014年11月から連載を開始した「見逃してはいけない血算」を書籍化いたしました。 [medical.nikkeibp.co.jp]
全身組織
-
貧血
貧血は赤血球系細胞の特異的な減少を示すが、貧血等の様に特定の細胞成分が減少することとは対照的に、汎血球減少は末梢血中の赤血球系細胞・白血球系細胞・血小板系細胞の内の複数の系統が同時に減少することをいう。 造血幹細胞の異常等、血球産成作用が低下することによって本症候を来たす。 通常、他の症例と区別するため、骨髄組織の検査を必要とする。 鑑別すべき疾患として以下の物が重要である。 [ja.wikipedia.org]
骨髄腫瘍(白血病、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群、骨髄増殖性疾患、固形腫瘍の骨髄転移) 骨髄不全症(再生不良性貧血、骨髄繊維症、発作性夜間ヘモグロビン尿症) 自己免疫性疾患(全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、血球貪食症候群) 感染症(HIVや肝炎、EBウイルスといったウイルス感染症、播種性血管内凝固症候群(DIC)) 栄養(巨赤芽球性貧血、内因子欠乏症、アルコール過剰摂取、肝硬変) 薬剤(内服薬、注射薬、漢方薬、サプリメント) 症状 正常の血液細胞が不足することでさまざまな症状が起きます。 [medicalnote.jp]
そして、白血病、巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、 骨髄関連疾患等の血液疾患(血液疾患以外の悪性腫瘍もありますが)です。 汎血球減少症はERで原因が直ぐに確定できません。 骨髄穿刺で調べるにしても全身状態が最初悪い人が多いので、 血液疾患以外を考えながらまず対応する必要があります。 ですので、まず緊急性の高いものを考えていく必要があります。 全身状態、発熱の有無から 重症感染症の可能性も否定できないのであれば、 各種培養 全身CTで感染源検索。 [katsura.com]
巨赤芽球性貧血の治療法 ビタミンB12欠乏が原因の場合、まずビタミンB12の注射(静脈注射または筋肉注射)で開始しますが、貧血改善後も間隔をあけて生涯継続が必要になります。葉酸欠乏の場合は葉酸製剤の内服で対応できることがほとんどです。 早期発見のポイント 貧血の自覚症状が出た時にはかなり進行していることがほとんどです。そのため、まずは定期的に健康診断を受けましょう。自覚症状のない軽度の貧血であると判明することもあります。 [saiseikai.or.jp]
顎と歯
-
咽頭痛
そう痒感、息切れ、冷汗[ショック、アナフィラキシー] 発熱、咽頭痛、倦怠感[再生不良性貧血、汎血球減少症、無顆粒球症、血小板減少、赤芽球ろう] 皮膚の紅斑、水疱(水腫れ)、そう痒・膨疹[水疱性類天疱瘡] 聴力の低下、耳閉感、めまい[難聴] 高熱(38 以上)、皮膚に赤い発疹・水疱、眼球結膜の充血[中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑、急性汎発性発疹性膿疱症] 以上の副作用はすべてを記載したものではありません。上記以外でも気になる症状が出た場合は、医師または薬剤師に相談してください。 [rad-ar.or.jp]
精密検査
血清
-
血小板数減少
脾腫になると脾機能亢進状態となり、血小板破壊が過剰となり血小板数減少となります。 脾腫の原因として多いのが肝硬変です。 肝硬変により脾臓への血流不全が起こり、脾腫となります。 結果として、血小板数減少の場合は肝障害(肝硬変)・脾腫を疑うわけです。 軽度の血小板数減少では無症状のことが多いですが、貧血が重度になると、積極的離床は困難となります。 ヘモグロビン値や呼吸促迫、頭痛、倦怠感などの症状に注意して、ケアや離床のレベルを決定するようにしてください。 Q&Aリストへ戻る [rishou.org]
副作用について 主な副作用として、リンパ球数減少、好中球数減少、血小板数減少、白血球数減少などの血液毒性が挙げられます。これらはほとんどの患者様で治療から2か月ほどで発現し、その後1 2週間で軽快します。このような副作用があるため、治療を受けていただいた患者様には定期的な血液検査をお願いします。 そのほかに寒気、頭痛、発疹、せき、むくみ、喉の腫れ、動悸、息苦しさなどの症状があらわれることがありますのでご注意ください。 [okayamamc.jp]
-
好中球数減少
副作用について 主な副作用として、リンパ球数減少、好中球数減少、血小板数減少、白血球数減少などの血液毒性が挙げられます。これらはほとんどの患者様で治療から2か月ほどで発現し、その後1 2週間で軽快します。このような副作用があるため、治療を受けていただいた患者様には定期的な血液検査をお願いします。 そのほかに寒気、頭痛、発疹、せき、むくみ、喉の腫れ、動悸、息苦しさなどの症状があらわれることがありますのでご注意ください。 [okayamamc.jp]
-
赤血球減少
赤血球減少 赤血球は体中に酸素を運ぶはたらきがあります。心臓や脳は赤血球が運んできた酸素を取り込んで動いています。そのため、赤血球が不足すると貧血がおき、心臓や脳がうまくはたらかなくなることがあります。心臓がうまくはたらかないと息切れが起き、足のむくみや全身のだるさを感じます。脳がうまくはたらかないと、めまいが起き、進行すると意識を失うことがあります。 血小板減少 血小板は止血するはたらきがあります。これが不足することで、簡単に血が出やすくなったり、止まらなくなったりします。 [medicalnote.jp]
治療
概要 評価・治療の進め方 ※選定されている評価・治療は一例です。症状・病態に応じて適宜変更してください。 日常臨床においては、脾機能亢進症、軽症骨髄異形成症候群の頻度が高い。さらにSLEの可能性も考慮した検査を行う。 軽症汎血球減少の場合、まず1) 10)を検査する。 [clinicalsup.jp]
連載の紹介 日々の鑑別や治療に役立つ血算の読み方、考え方が学べる連載です。実際に岡田氏が経験した症例を提示し、うっかり間違いやすいポイントや血算を用いた診療のコツを紹介。“見逃してはいけない血算”の勘所を岡田氏が分かりやすく解説します。 著者プロフィール 岡田定(聖路加国際病院血液内科部長) おかだ さだむ氏。1981年大阪医大卒。聖路加国際病院で内科研修。昭和大藤が丘病院血液内科を経て、1993年から現職。 この連載を書籍化しました! [medical.nikkeibp.co.jp]
また、まれに血小板のより著しい減少、貧血、汎血球減少症などがおこることがありますので、治療薬の注射の前後で定期的な血液検査を受けて下さい。 また、注射の2 3日後に一時的に痛みが増すことがあります。その場合、必要に応じて痛みをやわらげる治療を行います。 イットリウム-90という核種を用いて、悪性リンパ腫細胞にダメージを与える治療を行います。この治療はインジウム-111という核種を用いて治療前の診断検査を行うことが必要となり、この検査結果から治療が適切であるかを判断します。 [okayamamc.jp]
治療 治療方法には、症状に応じた対症的な治療と積極的な治療方法とがあります。年齢、健康状態によっても違ってきます。治療もその種類と進行度に応じて異なります。 1) 無治療、経過観察 不応性貧血の初期では、診断が確定してからも輸血をする必要もなく、無治療で経過観察のみで良い場合も少なくありません。貧血に対して、ビタミンB12、葉酸などの薬剤は無効です。また再生不良性貧血でしばしば使用される男性ホルモン剤も使用されますが、その効果は確立されていません。 [niigata-cc.jp]
予防
リンフォグロブリンによるアレルギー病予防のためプレドニン(あるいはメチルプ レドニゾロン)を併用し、適宜漸減していきます。シクロスポリン投与を3ヶ月まで続け、効 果判定を行い、 (a) 反応している症例に対してはあと3ヶ月投与を続行、その後血球数が安定した時点で 漸減していきます。 (b) 反応に乏しい症例に対してはシクロスポリンに蛋白同化ホルモン(男性ホルモン:プリ モボラン 10-20mg/日(分2 or 分3))を追加投与いたします。 [med.osaka-cu.ac.jp]