精密検査
早期発見のポイント 早期発見のためには、失神は短時間で意識を回復し後遺症もないので、医療機関を受診しない方も多くいらっしゃいますが、まず前駆症状が出現したら前失神(失神に至らず、前駆症状のみの状態)でおさまった人も失神に至った人も、医療機関を受診して精密検査を受けることが重要です。 今後の適切な予防、治療を行うためには、どのような失神か知ることが必要です。 神経調節性失神の場合、確定診断には前駆症状の起こり方を主体とした詳細な病歴聴取とチルト試験、頸動脈洞マッサージ ※ が有用です。 [saiseikai.or.jp]
治療
原因不整脈により治療時間もさまざまですが1時間から数時間程度です。 内服治療 頻脈性不整脈や神経調節性失神に対し有効なことがありますが、薬剤治療の欠点は100%防げない可能性があることです。 ティルトトレーニング 神経調節性失神に対し失神を誘発し、慣れる方法です。 その他 失神の原因として珍しい肺塞栓症や鎖骨下動脈盗血症候群などは原疾患の治療に準じます。 [keijinkai.com]
失神を起こす原疾患にはほかに起立性低血圧、 不整脈 をはじめとする心疾患、脳血管障害がありますが、このなかで心疾患に伴う失神は突然死など生命にかかわるような重大な結果をもたらすことがありますので、特に早期の診断と適切な治療が求められます。 ※頸動脈洞マッサージ : 主に医師が患者に向けて行う頸部皮膚表面から頸動脈洞をマッサージする方法。 [saiseikai.or.jp]
不整脈が原因の失神の場合、それぞれの不整脈の種類に応じた治療が必要であり、まずは原因の検査が最も重要といえます。 洞不全症候群 や 房室ブロック には恒久的 ペースメーカ 治療、頻脈性不整脈には抗不整脈薬、 カテーテルアブレーション 、 植込み型除細動器(ICD) 治療が適応となる場合があります。 失神の検査は非心臓血管疾患の除外、12誘導心電図、24時間ホルター心電図、心臓超音波検査またはCTなどの画像検査、心臓電気生理学的検査や冠動脈造影検査などが必要です。 [new.jhrs.or.jp]
予防
そして 治療 、予防法 については 治療としては、もし、血管迷走神経反射を誘発するような条件があれば、それを避けるようにします。例えば、長時間の立位、激しい運動、高温、脱水、薬、アルコールなど。前兆がくれば、横に寝て、そして、手を強く握り、腕や足に力を入れます。これで、失神の予防ができることがあります。1日2リットルの水分と塩分を十分取ることも予防法の一つです。これらの方法で、どうしても失神が予防できない人に対しては、症状に応じて薬物療法を考慮します。 [ch.nicovideo.jp]