治療
いずれも治療にはステロイドホルモン剤などの 免疫抑制剤 を用いる。輸血後に起こるGVHDは早期に発症し、発熱、皮膚の紅斑、下痢、肝障害、骨髄低形成による汎血球減少などの症状を呈する。現時点では有効な治療法はなく、致死率は極めて高い。 出典 朝日新聞出版 知恵蔵miniについて 情報 日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 GVHD じーぶいえいちでぃー graft versus host disease 輸血や骨髄移植などの副作用として知られる 移植片対宿主病 の略称。 [kotobank.jp]
小児がんの治療は皮膚を傷めることがありますが、見落されがちです。皮膚は細菌のような外部からの侵入に対する身体の最初の防衛線です。 ページの先頭に戻る がんの治療による影響 身体のどこかに放射線治療を受けた小児がん経験者(「全身照射」も含む)は、皮膚にがんなどを発症するリスクがあります。骨髄移植や幹細胞移植に伴って「慢性GVHD(移植片対宿主病)」を発症している人にも「皮膚硬化症」や「白斑症」などの問題が生じます。 [childrenscancers.org]
(山崎 宏人先生) インフォームドコンセント 治療を受ける前に、患者さんが医師による十分な説明を受けた上で治療に同意すること。説明には、病気の内容や治療方法、治療期間、治療効果があらわれる確率、手術に伴う危険性などが含まれる。 インフォームドコンセントを行うことで、医療が医師の都合でのみ行われることを防ぎ、さらには患者さんからの協力を得て効率的に治療を進めていくことが期待できる。(水田 秀一先生) ページの先頭へ戻る [cmlstation.com]
そのためGVHDの治療では、GVHDによる臓器障害という悪い側面と、GVL効果による再発減少というよい側面の、相反する反応をバランスよく管理することが重要です。 2)症状と治療 GVHDは、急性と慢性の2つに大別され、病理組織・症状・発症時期により分類されます。急性と慢性で診断基準や治療法が異なります。 症状が起こる臓器は、急性では皮膚・肝臓・消化管など、慢性では皮膚・口腔粘膜・眼球・肺などです。症状や程度は個人差がありさまざまです。 GVHDの治療は、個別の状況に応じて検討されます。 [ganjoho.jp]
予防
「2」輸血後GVHD予防の基本方針 新鮮凍結血漿を除く全ての輸血に際しての血液に対する放射線照射 緊急輸血時の対応 院内採血輸血の回避 自己血輸血の推進 予防のための院内体制整備 「3」輸血後GVHD予防のための放射線照射 輸血用血液の放射線照射の適応と対象となる輸血用血液 新鮮凍結血漿を除く全ての輸血用血液にリスクがあり、照射の対象となる。 [med.u-fukui.ac.jp]
2)予防 症状を最小限にするためには予防が重要です。まず移植前処置(大量化学療法)が始まる前に、口腔ケアに関する説明や、口腔内の診察が行われます。必要に応じて、口腔清掃指導、歯石除去、虫歯の抜歯などの治療をします。移植前処置から白血球生着までは、口腔内の清掃と観察が毎日行われ、感染症予防や食事指導が行われます。 3)治療 症状が起こった場合には、粘膜保護・痛みの緩和・保湿・二次感染症予防などの処置が行われます。 [ganjoho.jp]