提示
全身組織
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発熱
ウイルス性では、こうした症状が発熱やせきなどのかぜの症状にひきつづいて起こります。 治療法は原因によって異なる 膠原病[こうげんびよう]やがんによるものは、原因となっている疾患の治療が第一ですが、特発性やウイルス性などでは、原因に対する有効な治療法がないため、安静が大切になります。特発性やウイルス性の多くは、安静だけでも2 6週で自然に治癒しますが、症状が強ければ、鎮痛薬や抗炎症薬が使われることもあります。 [cocokarada.jp]
同時に発熱や呼吸困難が現れることがあり、心タンポナーデの状態になっていると、血圧低下や意識レベルの低下などのショック症状が現れます。 【治療の方法】 炎症に対する治療、原因疾患に対する治療、心タンポナーデに対する治療の3つを行います。心タンポナーデを示す重症の場合は、治療と原因検索のため心嚢液のドレナージ(チューブを挿入して排液する)が必要です。 細胞診で悪性細胞が見つかった場合は、抗がん薬を心嚢内に投与し、心膜の癒着(ゆちゃく)を図ることがあります。 [yomidr.yomiuri.co.jp]
症状としては、炎症ですから発熱や炎症反応の上昇があり、何より胸痛を主に胸部症状を伴うことがほとんどです。心電図上ST上昇を認めるので 急性心筋梗塞 との鑑別が重要です。 心膜が炎症を起こすと心臓と心膜の間のスペース(心嚢)に組織液が貯留します。これを心嚢液といいます。この心嚢液が多量になって、心臓を圧迫する状態を 心タンポナーデ といいます。 急性心膜炎の心電図所見は 心電図の特徴は、心膜と心外膜側の心筋に炎症が及ぶので、STが上昇します。 [kango-roo.com]
心嚢液貯留(約60%で認める) 予後因子: 38 の発熱、亜急性、高度心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、NSAID無効 上記の所見があれば、入院が必要。 心電図では、広範囲なST上昇( 60%で認める)と、PR低下が特徴的。 診断 ・診断基準 心嚢穿刺の適応は、高度な心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、内科的治療抵抗性、細菌性や悪性腫瘍が疑われる場合。 [nakatomed.com]
ウイルス感染症に合併することが多いため、発熱を同時にみることもまれではありません。 急性心膜炎では心タンポナーデや急性心筋炎といった重篤な合併症をみることがあります。この場合、全身 倦怠感 ( けんたいかん ) 、失神、呼吸困難などを呈することがあり、最悪の場合死に至ることもあります。 検査・診断 急性心膜炎では、心電図検査や心エコー検査、胸部単純レントゲン写真などを行います。 心電図検査:「ST上昇」と呼ばれる波形の変化を認めます。 [medicalnote.jp]
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倦怠感
この場合、全身 倦怠感 ( けんたいかん ) 、失神、呼吸困難などを呈することがあり、最悪の場合死に至ることもあります。 検査・診断 急性心膜炎では、心電図検査や心エコー検査、胸部単純レントゲン写真などを行います。 心電図検査:「ST上昇」と呼ばれる波形の変化を認めます。 心エコー検査:心膜の内側に液体が貯留していることを確認できます。 また、原因特定のための血液検査や心膜液の検査を行うことがあります。 [medicalnote.jp]
心血管
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胸痛
症状 心膜には痛みを感じる神経が分布しているため、急性炎症を起こすと胸痛が現れます。急性心膜炎で生じる胸痛は、咳や深呼吸、横になることなどにより増強するのが特徴です。ウイルス感染症に合併することが多いため、発熱を同時にみることもまれではありません。 急性心膜炎では心タンポナーデや急性心筋炎といった重篤な合併症をみることがあります。この場合、全身 倦怠感 ( けんたいかん ) 、失神、呼吸困難などを呈することがあり、最悪の場合死に至ることもあります。 [medicalnote.jp]
図2 心膜炎の心電図 急性心膜炎の注意点は 胸痛を伴うST上昇なので、急性心筋梗塞との鑑別が重要です。診断がつけば原因に応じた治療をします。 心タンポナーデで、血行動態が悪化していれば心嚢液を抜く(心嚢 穿刺 )必要があります。 ウイルス 性の場合は経過観察だけで治癒することがほとんどです。心房細動を含めた上室性不整脈が出現することがありますが、心筋炎を合併しなければ、心室性不整脈はほとんどありません。 [kango-roo.com]
特発性、ウイルス性、免疫介在性心膜炎の治療 ・アスピリン、またはNSAIDs(イブプロフェン、インドメタシン) 内科的治療の中心 治療効果は、解熱、胸痛や心膜摩擦音の消失 ・コルチコステロイド 以前は、第一選択と考えられていたが、罹患期間の延長や再発が多いことなど有害事象が多いことが明らかになった。 [nakatomed.com]
「急性心膜炎」 胸痛、心膜摩擦音連続性の心電図変化を特徴とするが、原因は主としてウィルス感染(コクサッキーB、エコーウィルス)である。 ウィルスによる心膜炎では、発症1-2週間前に上気道の既往があり、発症後3週間で、心嚢液潮流、心電図の多誘導にわたる ST上昇や低下、心筋炎の併発などを認める。予後は多くの場合は良好である。 岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力投球します。 [ohashiclinic.com]
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心膜摩擦音
特発性、ウイルス性、免疫介在性心膜炎の治療 ・アスピリン、またはNSAIDs(イブプロフェン、インドメタシン) 内科的治療の中心 治療効果は、解熱、胸痛や心膜摩擦音の消失 ・コルチコステロイド 以前は、第一選択と考えられていたが、罹患期間の延長や再発が多いことなど有害事象が多いことが明らかになった。 [nakatomed.com]
「急性心膜炎」 胸痛、心膜摩擦音連続性の心電図変化を特徴とするが、原因は主としてウィルス感染(コクサッキーB、エコーウィルス)である。 ウィルスによる心膜炎では、発症1-2週間前に上気道の既往があり、発症後3週間で、心嚢液潮流、心電図の多誘導にわたる ST上昇や低下、心筋炎の併発などを認める。予後は多くの場合は良好である。 岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力投球します。 [ohashiclinic.com]
急性心膜炎とは、胸痛・心膜摩擦音・心電図変化(ST上昇)を特徴とする 心膜炎の症状を有し ながら、 自然に軽快 する心膜の急性炎症のことです。原因は断定できませんが、特発性やウイルス性が多いとされています。基本的に 2週間以内に自然治癒 することが多く、予後は良好であると言われています。 [kango-oshigoto.jp]
診断: 聴診による心膜摩擦音の聴取、心電図のST上昇のタイプと上昇している誘導範囲、炎症の有無、心筋逸脱酵素の上昇パターン、心エコーによる左室壁運動や心嚢液のチェックを行うことにより主に心筋梗塞との鑑別を行い診断となる。 鑑別疾患の除外: 心電図にて広範囲な下に凸のST上昇を来す疾患として、急性心筋梗塞や、解離性大動脈瘤が鑑別に挙がる。それぞれ以下のような検査を行い除外する。 急性心筋梗塞: 心筋逸脱酵素の上昇、心エコーやCTによる壁運度異常などを認める 。 [clinicalsup.jp]
心・血管疾患 虚血性心疾患 狭心痛 胸骨裏側中心の絞扼性疼痛 10分以内に軽快 急性心筋梗塞 狭心痛が30分以上持続、かつ増悪、ショック症状 大動脈疾患 解離性大動脈瘤 上胸部・胸背部の持続痛で発症時が激烈、ショック症状 大動脈瘤の破裂 大動脈壁の急進展・破裂時に解離性大動脈瘤と類似の胸痛 出血によるショック症状 肺塞栓、肺梗塞 限局性の胸痛、咳嗽、呼吸困難、重症例では肺性心ショック 急性心膜炎 感染穿孔、仰臥位、深呼吸で増強、初期に心膜摩擦音聴取 肺・胸膜疾患 自然 気胸 突発する患側胸痛、咳嗽 [shiga-med.ac.jp]
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不整脈
心房細動を含めた上室性不整脈が出現することがありますが、心筋炎を合併しなければ、心室性不整脈はほとんどありません。 〈次回〉 急性肺血栓塞栓症 急性肺性心の心電図 各疾患の心電図の特徴(8 本記事は株式会社 サイオ出版 の提供により掲載しています。 [出典] 『ナースのためのアクティブ心電図』 (著者)田中喜美夫/2014年3月刊行 [kango-roo.com]
心内膜床欠損症術後、年月を経ての不整脈 反時計回転の意味は? このセカンドオピニオン回答集は、今まで皆様から寄せられた質問と回答の中から選択・編集して掲載しております。(個人情報は含まれておりません)どうぞご活用ください。 ※許可なく本文所の複製・流用・改変等の行為を禁止しております。 [jhf.or.jp]
動悸がする(心臓がドキドキする) 不整脈の一般的症状ですが、狭心症や心不全、高血圧の場合もあります。動悸には脈が速くなる場合と、脈が飛ぶ場合、脈が強く打つ場合があります。 めまい、失神 これは重症の不整脈の症状ですが、脳や耳(内耳)の病気とまぎらわしいことがあります。不整脈の場合一時的で後に異常を残さないことが多いです。倒れて怪我をする場合や、車の運転中などは特に問題となりますので、すぐに循環器内科を受診してください。 [chibune.aijinkai.or.jp]
劇症型心筋炎の場合は、かぜ症状から一転 して手足が冷たくなるとか、言いようのない体のだるさに襲われるとか、不整脈が現れ、極端な例では失神するとか、呼吸困難に陥るといった急性心不全病状へと変化します。 放置するとどうなりますか? 心筋細胞は現時点では再生できない細胞といわれています。炎症によって心筋壊死が広がると心臓が不可逆的なダメージを受けます。心収縮力低下という機能的障害が起こり、不整脈による突然死を合併する事があります。 [kinshukai.or.jp]
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頻拍
電気的合併症は、虚血により心筋細胞が電気的に不安定になることから生じるものであり、 心室頻拍・細動、房室ブロック がある。 心室頻拍 ・細動:心筋梗塞急性期はモニター心電図の厳重な監視が必要となる。心室頻拍・細動は突然出現する場合もあれば、心室性期外収縮が頻発し、移行してくる場合もある(参照問題A)。期外収縮や血行動態の安定した心室頻拍は リドカイン を投与する。血行動態不安定の心室頻拍や心室細動は 電気的除細動 が必要である。 [e-resident.jp]
1:心膜炎の診断 2:呼吸不全、動悸、胸痛などの症状や、心電図変化(ST-T変化、上室性または心室頻拍)、新規発症の局所および全般的な収縮機能障害 3:ほかの原因の除外 4:心筋酵素上昇(CK―MB、トロポニンI、トロポニンTの上昇)、新規発症の局所および全般的な収縮機能障害 または心筋障害を示唆する画像所見(ガドリウムシンチグラフィーなどで) 心膜炎に特徴的な胸痛: 胸痛を訴え、その胸痛の程度が体位や呼吸により変動する場合、聴診で、心膜摩擦音を聴取する場合に、心膜炎を疑う。 [clinicalsup.jp]
心臓超音波 ホルタ―24時間心電図 発作性上室性頻拍 トレッドミル運動負荷試験 前下行枝#6の75%狭窄 四肢血圧測定(ABI) 右下肢末梢動脈疾患の 脈波図と四肢血圧測定(ABI) 24時間血圧測定 24時間血圧測定、 non dipper型 心臓核医学検査 運動負荷心筋シンチグラフィー、 下壁梗塞と前下行枝#9の99%狭窄 心臓CT 冠動脈CT、右冠動脈入口部の高度狭窄 心臓MRI 三尖弁閉鎖不全による右室拡大 カテーテル治療(冠動脈インターベンション) 循環器疾患の治療 循環器疾患の多くは生活指導 [chibune.aijinkai.or.jp]
人工呼吸器
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呼吸困難
急性心膜炎を発症すると、特定の姿勢で悪化する胸痛や呼吸困難が現れます。 治療は安静を保ちつつ、症状に応じた対症療法を行います。自然軽快することも多いですが、心タンポナーデや急性心筋炎を合併しているときには、 心嚢穿刺 ( しんのうせんし ) (心嚢液を排液する)や循環サポートなど、集学的な治療が必要です。 原因 急性心膜炎は、ウイルス感染症が原因となることが多いです。その他、結核・細菌・真菌などの感染症も原因となりえます。 [medicalnote.jp]
心臓は必要なだけの血液を送り出すことができず、血圧が下がり、呼吸困難が起こります。また、心臓に戻ることのできない血液で静脈が怒張したり、肝臓が腫れたりします。心タンポナーデは危険な状態で、早急な処置が必要になります。 関連する診療科目は以下の通りです。 病院を探すときは以下の科目を選択してください。 内科 循環器科 [cocokarada.jp]
同時に発熱や呼吸困難が現れることがあり、心タンポナーデの状態になっていると、血圧低下や意識レベルの低下などのショック症状が現れます。 【治療の方法】 炎症に対する治療、原因疾患に対する治療、心タンポナーデに対する治療の3つを行います。心タンポナーデを示す重症の場合は、治療と原因検索のため心嚢液のドレナージ(チューブを挿入して排液する)が必要です。 細胞診で悪性細胞が見つかった場合は、抗がん薬を心嚢内に投与し、心膜の癒着(ゆちゃく)を図ることがあります。 [yomidr.yomiuri.co.jp]
、呼吸困難 急性胸膜炎 壁側胸膜刺激で刺激性、咳嗽、呼吸運動により増強 肺がん 肋骨骨膜、胸椎骨膜、肋間神経、筋肉組織、皮下組織などに腫瘍が浸潤した場合、胸痛が生じる。 [shiga-med.ac.jp]
精密検査
1 この胸痛は速やかに入院して精密検査が必要な、急性の致命的になりうる状態か? 急性心筋梗塞、肺塞栓症、大動脈解離、気胸 2 もし1でなければ、この胸痛は重症な病状の悪化を引き起こす、慢性的な病気によるものかどうか? 安定狭心症、大動脈弁狭窄症、肺高血圧症 3 もし2でもなければ、この胸痛は特殊な治療を必要とする急性の病気によるものかどうか? 肺炎、胸膜炎、心膜炎、帯状疱疹 4 もし3でもなければ、この胸痛は治療可能な、慢性の病気かどうか? [min-iren.gr.jp]
QT、RR、ST感覚
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ST上昇
急性 心筋梗塞 のST上昇が上に凸なのに対して、急性心膜炎では上に凹のST上昇です( 図1 )。 図1 心膜炎の心電図所見 心電図変化は炎症の状態(たいていは改善)とともに変わっていきますが、心筋梗塞と違って心筋が大きなダメージを受けないので通常、異常Q波は出現しません。各種不整脈(上室性が多い)が見られます。心タンポナーデになると、心臓と電極の間が遠くなるので、低電位差となります( 図2 )。 [kango-roo.com]
心電図では、広範囲なST上昇( 60%で認める)と、PR低下が特徴的。 診断 ・診断基準 心嚢穿刺の適応は、高度な心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、内科的治療抵抗性、細菌性や悪性腫瘍が疑われる場合。 [nakatomed.com]
心電図検査:「ST上昇」と呼ばれる波形の変化を認めます。 心エコー検査:心膜の内側に液体が貯留していることを確認できます。 また、原因特定のための血液検査や心膜液の検査を行うことがあります。針を心臓に向かって刺し心膜液を採取して、液体中の細胞成分・細菌の確認、培養検査などが行われます。 治療 急性心膜炎の治療の基本は、安静や痛みに対しての対症療法です。1〜3週間ほどの経過で自然治癒すが期待できますが、ときに心タンポナーデや急性心筋炎などの重篤な合併症を呈します。 [medicalnote.jp]
レントゲン
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心嚢液貯留
心嚢液貯留(約60%で認める) 予後因子: 38 の発熱、亜急性、高度心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、NSAID無効 上記の所見があれば、入院が必要。 心電図では、広範囲なST上昇( 60%で認める)と、PR低下が特徴的。 診断 ・診断基準 心嚢穿刺の適応は、高度な心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、内科的治療抵抗性、細菌性や悪性腫瘍が疑われる場合。 [nakatomed.com]
診断: 胸部レントゲン (心拡大)、 心臓超音波検査 (心嚢液貯留) [takanaka-clinic.com]
その他ECG所見
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心電図変化
「急性心膜炎」 胸痛、心膜摩擦音連続性の心電図変化を特徴とするが、原因は主としてウィルス感染(コクサッキーB、エコーウィルス)である。 ウィルスによる心膜炎では、発症1-2週間前に上気道の既往があり、発症後3週間で、心嚢液潮流、心電図の多誘導にわたる ST上昇や低下、心筋炎の併発などを認める。予後は多くの場合は良好である。 岐阜県大垣市の大橋医院は、高血圧症、糖尿病、や動脈硬化症に全力投球します。 [ohashiclinic.com]
図1 心膜炎の心電図所見 心電図変化は炎症の状態(たいていは改善)とともに変わっていきますが、心筋梗塞と違って心筋が大きなダメージを受けないので通常、異常Q波は出現しません。各種不整脈(上室性が多い)が見られます。心タンポナーデになると、心臓と電極の間が遠くなるので、低電位差となります( 図2 )。 図2 心膜炎の心電図 急性心膜炎の注意点は 胸痛を伴うST上昇なので、急性心筋梗塞との鑑別が重要です。診断がつけば原因に応じた治療をします。 [kango-roo.com]
急性心膜炎とは、胸痛・心膜摩擦音・心電図変化(ST上昇)を特徴とする 心膜炎の症状を有し ながら、 自然に軽快 する心膜の急性炎症のことです。原因は断定できませんが、特発性やウイルス性が多いとされています。基本的に 2週間以内に自然治癒 することが多く、予後は良好であると言われています。 [kango-oshigoto.jp]
特徴的な心電図変化、エコーで心嚢液貯留が示されれば診断されます。 心嚢液が貯留して心臓を圧迫することにより心機能を障害する病態が心タンポナーデです。上行大動脈の急性解離、急性心筋梗塞では出血性の心嚢液貯留でショック、意識消失を来すこともあります。また、結核性、癌性、右心不全などでは無症状でゆっくり貯留するためレントゲンでの心拡大などで指摘される場合もあります (fig.8) 。タンポナーデの典型的な症状として血圧低下、頚静脈怒張、心音減弱(Beckの三徴)が有名です。 [takanaka-clinic.com]
1:心膜炎に特徴的な胸痛を認める 2:心膜の摩擦音を認める 3:心膜炎を示唆する心電図変化(典型的には広範なST変化) 4:心嚢液の増加もしくは新規発症 心筋心膜炎の診断基準: 以下のうち、1,2,3を満たす場合は“心筋心膜炎の疑い”と、1,2,3,4を満たす場合は”心筋心膜炎の臨床的診断”と、生検にて心筋炎が診断された場合は“心筋心膜炎の確定診断”と評価する。 [clinicalsup.jp]
治療
治療 急性心膜炎の治療の基本は、安静や痛みに対しての対症療法です。1〜3週間ほどの経過で自然治癒すが期待できますが、ときに心タンポナーデや急性心筋炎などの重篤な合併症を呈します。 心タンポナーデ 心膜液を体外へと排泄することが重要です。こうした治療を「 心嚢 ( しんのう ) ドレナージ」と呼びます。心膜の内側に貯留した過剰な液体成分を取り除くことで、心臓が拡張できるスペースを十分に確保する目的で行われます。 [medicalnote.jp]
診断 ・診断基準 心嚢穿刺の適応は、高度な心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、内科的治療抵抗性、細菌性や悪性腫瘍が疑われる場合。 特発性、ウイルス性、免疫介在性心膜炎の治療 ・アスピリン、またはNSAIDs(イブプロフェン、インドメタシン) 内科的治療の中心 治療効果は、解熱、胸痛や心膜摩擦音の消失 ・コルチコステロイド 以前は、第一選択と考えられていたが、罹患期間の延長や再発が多いことなど有害事象が多いことが明らかになった。 [nakatomed.com]
治療法は原因によって異なる 膠原病[こうげんびよう]やがんによるものは、原因となっている疾患の治療が第一ですが、特発性やウイルス性などでは、原因に対する有効な治療法がないため、安静が大切になります。特発性やウイルス性の多くは、安静だけでも2 6週で自然に治癒しますが、症状が強ければ、鎮痛薬や抗炎症薬が使われることもあります。 炎症が強くて心膜液が多くたまりすぎると、心臓の動きが妨げられ、心タンポナーデ*という状態になります。 [cocokarada.jp]
疫学
疫学 欧米では80 90%が特発性とされていて、多くがウイルスによるもの。 悪性腫瘍5 10%、全身性炎症疾患または外傷2 7%、結核性4%、化膿性 発展途上国では、結核性が多く予後が悪い。6ヶ月死亡率はHIVなしで25%、HIVありだと40%。 臨床所見 鋭い胸痛。座位や前傾で軽快する。 心膜摩擦音は1/3で聴取。 心嚢液貯留(約60%で認める) 予後因子: 38 の発熱、亜急性、高度心嚢液貯留( 20mm)、心タンポナーデ、NSAID無効 上記の所見があれば、入院が必要。 [nakatomed.com]
病態生理
B)原因 1)特発性 2)感染性(ウイルス・結核・細菌・真菌) 3)非感染性:膠原病、尿毒症、癌性心膜炎、外傷、解離性大動脈瘤、心筋梗塞、 薬物アレルギー(プロカインアミド・ペニシリン・ヒドララジン・INH)、 放射線治療、Dressler症候群、心外膜切開後心外膜炎など 注)ウイルス性心外膜炎の原因としてはコクサッキーB、エコー、アデノ、 ムンプス、EBウイルスなど C)病態生理(かっこ内は代償機転) 心嚢腔圧上昇 心室拡張期充満圧抑制(全身末梢血管緊張) 1回拍出量低下 心拍出量低下(心収縮力増強 [nms.co.jp]
Lilly『ハーバード大学テキスト 心臓病の病態生理』メディカルサイエンスインターナショナル, 2000, ISBN 4895922529 村川裕二『臨床研修医必携 経験すべき循環器診療』メジカルビュー社, 2005, ISBN 4758301441 細田瑳一ほか『今日の循環器疾患治療指針』医学書院, (第2版)2001, ISBN 4260119753 関連項目 [ 編集 ] ウィキメディア・コモンズには、 循環器学 に関連するカテゴリがあります。 [ja.wikipedia.org]
予防
予防の基礎知識 急性心膜炎の多くはウイルス感染症と考えられているため、一般的な感染予防(うがい、手洗いなど)を行ってください。 ウイルス性以外の原因としては、膠原病・自己免疫性、癌性などが多いのですが、そのような持病がある場合には、適宜主治医に相談してください。 また、特発性急性心膜炎の約15 30%は再発するといわれているので、急性心膜炎の治療後しばらくは、胸部症状の再発に注意していてもよいかもしれません。 [saiseikai.or.jp]
収縮性心膜炎への移行を予防するために、短期的にステロイド薬を併用する場合があります。 【病気に気づいたらどうする】 胸の痛みがある場合は、循環器専門医に相談してください。肺がん、結核、膠原病(こうげんびょう)などの全身疾患に合併する場合は、他科の医師と連絡をとりながら治療します。 (C)法研 [yomidr.yomiuri.co.jp]
抜歯、分娩などのときに細菌感染をしないように予防措置をする。 1週間以上、発熱が続く場合は早期に医師に相談する。 収縮性心膜炎 病態 心外膜の肥厚。石灰の沈着、癒着などのために硬く伸展性を失い、十分に拡張できない慢性の病態。 病因 以前は結核を原因とするものが多かった。現在ではウイルス性の感染が増えている。急性心膜炎からの移行もある。 症状・診断 心外膜の圧迫により、心臓が拡張できないため、心腔の拡張期圧が上昇する。静脈圧の上昇と血流のうっ滞が生じる。 [nurseful.jp]