提示
全身組織
-
疲労
最初の自覚症状は、多くの場合、息切れと疲労です。 拡張型心筋症の診断では、心電図検査、心エコー検査、MRI検査、血液検査を行います。 治療は心筋症の原因に対するものとなり、通常は薬を使用します。 拡張型心筋症は年齢を問わず起こりますが、20 60歳の人で多くみられます。拡張型心筋症を発症する人の約10%は65歳以上です。この病気は、男性では女性の約3倍、また黒人では白人の約3倍多くみられます。毎年、10万人当たり5 8人が拡張型心筋症を発症しています。 [msdmanuals.com]
精密検査
病気の進み具合にもよりますが、心臓の音の診察や心電図で心臓病の疑い・要精密検査と言われることがあります。肺の状態を調べるために撮った胸部レントゲンで心臓が肥大している(大きくなっている)と言われて病院を受診される方もいます。 Q. 心臓の精密検査というのは何をするのですか? 心筋症で言えば、外来では心エコー検査が代表的です。短時間に苦痛なく心臓の構造や心筋の動き具合、さらに弁膜の状態まで分かります。簡単な検査で全国のたいていの診療所や病院で受けられます。 [ncvc.go.jp]
治療
治療法は 内科治療 内科的な投薬治療が主になります。無症状で程度が軽い場合は投薬も無く様子を見ることもあります。 治療法の原則は心臓の負担をとることと、心臓の障害をこれ以上悪化させないことになります。 不整脈がひどい場合は不整脈薬の投与も行います。 患者の症状にあわせた治療になります。 利尿剤: 尿を強制的に排出させ心臓が拍出する全身の血液量を減らし、心臓の負担を減らします。 ベータブロッカー: 心臓が働きすぎて疲れないように、心臓の収縮力をやわらげる薬です。 [nagoya.tokushukai.or.jp]
予防
血栓・塞栓症(そくせんしょう)の予防 心機能が低下している患者さんでは、心臓の中で血液がよどみやすくなるため、血の塊いわゆる血栓ができやすくなります。これが心臓の中から血流に運ばれてほかの臓器の血管で詰まる、塞栓症を来すことがあるため、こういったリスクが高いと判断される場合はワーファリンという血液が固まるのを予防する薬を内服することが多いです。 生活上の注意 肥大型心筋症の予後は一般に良好ですが、若年発症例、病態の進行が早い例、家族内に突然死がある例などでは経過はよくありません。 [kompas.hosp.keio.ac.jp]
拡張型心筋症の原因にかかわらず、大きく拡張して収縮能力が低下した心室の壁に血栓ができるのを予防するため、ワルファリンやアスピリンなどの抗凝固薬を投与することもあります。 しかし、拡張型心筋症の原因を特定して治療できなければ、拡張型心筋症による心不全は進行していき、最終的には死に至ります。このように予後が悪いため、拡張型心筋症は心臓移植( 心臓移植 )や機器による心機能の補助を行う理由として最多のものになっています。心臓移植が成功すればこの病気は治癒しますが、移植自体にも合併症や制限があります。 [msdmanuals.com]