提示
全身組織
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体重減少
病名 肥厚性幽門狭窄症【子ども】(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう) 部位 胃 主な症状 噴水状吐乳、体重減少 診療科 症状の解説 肥厚性幽門狭窄症は生後2 3週ごろから哺乳後にミルクを吐くことから発見される病気です。男児に多くみられます。吐乳の程度がひどくなると、哺乳毎になり体重が減ってきます。また便の量も減り便秘になってきます。飲んでも吐くのですぐにおなかが減り、こどもは泣きますが、ミルクを与えてもまた吐いてしまいます。 [kmu.ac.jp]
更に、栄養不足による体重増加不良・体重減少をきたします。また、嘔吐により胃酸が喪失されるため、体内の電解質異常をきたします。 肥厚性幽門狭窄症の原因はまだ分かっていません。男女比は 4:1 で男児に多く、出生順で第 1 子が約 50% と言われています。 2. 診断 腹部にしこり(肥厚した筋層)を触れることで診断します。お子様が泣いている時にはわかりにくいことがあります。また、超音波検査を行い、厚くなった筋層を観察し、確定診断と致します。 診察及び超音波検査時に鼻から胃に管を入れます。 [ho.chiba-u.ac.jp]
胆汁性嘔吐、長期間続く嘔吐、呼吸器症状を有 する嘔吐、体重増加不良及び体重減少を伴う嘔 吐、血性嘔吐などは、小児外科的疾患の可能性 が高く、早期のコンサルトが必要である。 [okinawa.med.or.jp]
胃腸
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嘔吐
【症状の現れ方】 出生直後でなく、生後2 3週してから哺乳後の嘔吐で発症します。飲むたびに嘔吐し、やがて噴水状になります。嘔吐した後は再び哺乳をしたがります。嘔吐が続くと脱水や体重増加不良を来します。また、嘔吐により胃酸が体外にでるために血液がアルカリ性になります。黄疸(おうだん)を認めることがあります。 【治療の方法】 脱水や血液がアルカリ性になっている場合には、点滴などでまず補正を行います。次に外科手術を行います。胃の外側から幽門部の筋肉を縦に切って広げるラムステット手術が行われます。 [yomidr.yomiuri.co.jp]
ミルクの飲ませ過ぎ 胃食道逆流症 幽門痙攣 頭蓋内圧充進 代謝異常 稀に幽門前庭部の膜様狭窄、幽門部重複腸管腸回転異常症など 症状 嘔吐 胆汁の混じらない(緑色でない)吐物を嘔吐します。勢いよく大量に噴水のように吐くことが多いです。 脱水症や低栄養状態 期間が長期になるとミルクや胃液の喪失で脱水、低栄養状態、低K血症・低Cl血症による代謝性アルカローシスをきたします。 [kango-oshigoto.jp]
噴水状の嘔吐が特徴的な病気です。多くは生後2 3週頃から症状が出現します。 発症頻度…1000人に1 2人 男女比… 4 5:1 (男児に多い) 嘔吐が続くことにより赤ちゃんはぐったりとして元気がなくなります。これは脱水や、栄養不足(体重増加不良)、電解質異常などが赤ちゃんの体の中で起こっている証拠です。 胃の出口である幽門の筋肉(幽門括約筋)が厚くなることにより、食べ物の通り道が狭くなり、通過障害が起きます。 [kcmcsurg.net]
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腹痛
腸閉塞をおこすと腹痛、嘔吐、腹部膨満といった症状が出現します。内科的治療で軽快することが多いですが、手術が必要となることもあります。 再発: 極めて稀に、再発することがあります。症状に応じて再手術が必要な場合もあります。 その他: 予期することの困難な、極めて稀な合併症が生じる可能性があります。 5. 術後経過 手術翌日に鼻から入っている管を抜き、少しずつ哺乳を開始します。術後 2 日目頃には、成長に必要な量のミルクを飲めるようになります。 [ho.chiba-u.ac.jp]
小児外科の扱う主な病気 日常的な病気:鼠径ヘルニア(足の付け根が腫れる)、停留精巣(おちんちんの袋の中に精巣を触れない)、臍ヘルニア(お臍が膨らむ)、包茎(おちんちんの皮がむけない、赤くなる)、耳前瘻(耳たぶの前に小さな穴がある) 救急疾患:急性虫垂炎、肥厚性幽門狭窄症(生後3週位の赤ちゃんが吐く)、腸重積症(間欠的にお腹を痛がり、血便が出る)、肝臓や胆道系の病気、異物誤飲(コインなど飲んでしまった)、外傷(お腹や胸をぶつけた)、火傷など 慢性疾患:腹痛、便秘、下痢、血便など消化器症状のあるお子さんには [twmu.ac.jp]
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腹部膨満
腸閉塞をおこすと腹痛、嘔吐、腹部膨満といった症状が出現します。内科的治療で軽快することが多いですが、手術が必要となることもあります。 再発: 極めて稀に、再発することがあります。症状に応じて再手術が必要な場合もあります。 その他: 予期することの困難な、極めて稀な合併症が生じる可能性があります。 5. 術後経過 手術翌日に鼻から入っている管を抜き、少しずつ哺乳を開始します。術後 2 日目頃には、成長に必要な量のミルクを飲めるようになります。 [ho.chiba-u.ac.jp]
胆汁性嘔吐をきたす ほとんどの疾患は腹部膨満となるが、中腸軸捻 転では、腹部は平坦かむしろ陥凹していること が多く、診断の手がかりとなる。特徴ある上部 消化管造影検査所見(corkscrew sign)や超音 波所見(whirl pool sign、渦巻きサイン)があ れば、本症の確定診断となるが、この疾患を疑 うのなら、すぐに小児外科あるいは新生児開腹 術のできる施設へ紹介をしなければならない。 乳幼児期の胆汁性嘔吐 乳幼児期の胆汁性嘔吐で、遭遇する頻度の高 い疾患は、腸重積症である。 [okinawa.med.or.jp]
精密検査
それでも異常であれば病院で精密検査を行います。 再検査の連絡が病院からあれば受診してください。またその時に赤ちゃんに元気がない、哺乳力が弱いなどの気になる症状があれば、病気のはじまりかもしれませんので教えてください。 飛行機・新幹線にはいつから乗っていいか 遠方の実家に帰る場合は、1 ヶ月健診を終えて問題がなければよいと思いますが、生まれてすぐの感染症は重症になりやすいことを考えると3ヶ月以降の移動をおすすめします。 [ymghp.jp]
治療
治療 治療の方針としては輸液により、水分や電解質、代謝性アルカローシス(胃酸を失うことで体がアルカリに傾くこと)を是正しつつ、根治的な治療を行います。 治療法は硫酸アトロピンによる保存的療法と、外科的な粘膜外幽門筋切開術(Ramstedt法)があります。いずれの方法を採用するかは施設によって違いがあり、まだ一定の見解はありません。 内科的治療:硫酸アトロピン療法 硫酸アトロピンを授乳5分前に2 3分かけて緩徐に静注します。 [kompas.hosp.keio.ac.jp]
この肥厚性幽門狭窄症に対して当院では手術による治療と薬による治療を行っています。手術にするか薬による治療にするかの判断はその患者さんの状態により決めています。 【当院の手術件数】 平成15年: 5例 平成16年:10例 平成17年:15例 平成18年: 7例 ここでは手術による治療方法について解説を行います。 手術 手術は幽門筋切開術(Ramsted手術)といいます。お臍の縁に沿って皮膚を切って手術を行います。 手術後の経過 手術の翌日からミルク(母乳)を少量から飲み始めます。 [kcmcsurg.net]
予防
予防接種はいつ受けるのか 予定よりかなり早く生まれたり(在胎35週未満)、生まれた時の体重が小さかったりしても(2300g 未満)、予防接種は生まれた日から考えて他の赤ちゃんと同じように受けてください。 また、かなり早く生まれた赤ちゃんは胎盤を通してお母さんからもらう免疫が少ない場合が多いので、できるだけ早めに予防接種を受けることをおすすめします。 早く生まれた赤ちゃん(在胎35週以下)にしかできない予防接種(シナジス)もありますので、当てはまる赤ちゃんは当院小児科外来へご相談ください。 [ymghp.jp]