提示
泌尿生殖器
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腹部痛
具体的には、側腹部痛(脇腹の痛み)、下腹部痛、血尿あるいは頻尿症状が出現します。 長期間放置すると腎臓に負担をかけて腎機能を低下させることもあります。 尿路結石症は稀な病気ではなく、 我が国の 男性では11人に1人 は一生のうちに 一度は罹るといわれており 、男女とも年々増加の傾向にあります。 尿路結石症の検査 まずは検尿、腹部超音波検査、単純レントゲン検査などで診断をつけます。 診断が困難な場合や積極的治療を検討する場合は、経静脈的腎盂尿管造影やCTを行います。 [med.nihon-u.ac.jp]
尿路結石の症状 症状としては、激しい腰背部痛・側腹部痛・下腹部痛のほかに、結石の放散痛としての精巣の痛みや、吐き気や嘔吐、血尿を伴うこともあります。また、下部尿管に位置する結石では同時に膀胱刺激症状を伴うことも多く、頻尿、残尿感が起こります。一部には腎盂腎炎を併発し、38 40度の発熱を呈することもあります。 尿管結石は激痛があるのに対し、腎臓結石では痛みは殆どありません。そのために結石がどんどん大きくなることがあります(サンゴ状結石)。また、膀胱にできる結石も痛みはあまり見られません。 [sanseihospital.com]
治療
診断が困難な場合や積極的治療を検討する場合は、経静脈的腎盂尿管造影やCTを行います。 尿路結石症の治療 小結石では飲水を励行するなどにより自然排石を待ちますが,大きな結石あるいは 痛みの繰り返しや水腎症,腎盂腎炎が増悪する場合は積極的治療の対象になります。 積極的治療として以下の治療が行われています。 下記の通りアルファベットで略す 名称を用いることが多く分かり難いかもしれませんが、いずれも安全で体に優しい方法で、 現在では尿路結石症に対しての開腹手術は、ほとんど行われなくなりました。 [med.nihon-u.ac.jp]
(泌尿器科医師 銘苅 晋吾) -*-*-*-*-*- -*-*-*-*-*- 【結石の手術療法】 尿路結石に対する治療として下記のような治療があります。 結石の状態によってはTULとPNLを組み合わせた治療も行っています。 ESWL(体外衝撃波腎尿管結石破砕術) ESWLとは体外で発生させた衝撃波で結石を細かく砕く治療です。砕いた石は尿と一緒に自然に出るのを待ちます。10mm以下の結石では第一選択で、治療は無麻酔で行うため外来通院での治療が可能で、最も普及している手術です。 [nho-kumamoto.jp]
長径2センチを超える腎結石や腎臓に鋳型のようにはまりこんだサンゴ状結石、尿管狭窄(きょうさく)の場合など、ESWLやTULだけでは治療が難しい場合に行います。やはり麻酔が必要で、結石が大きいほど、また手術時間が長くなるほど、出血や尿路感染症などの合併症リスクが高くなる傾向があります。 手術治療の対象となる結石はある程度の大きさがあることが多く、複数回の治療が必要な場合や他の治療法を追加して治療する場合があります。 ・開腹手術 以前は尿路結石を取り出すには開腹手術を行っていました。 [saiseikai-toyama.jp]
治療 結石の部位、大きさ、症状の有無、などで治療方針は決定されます。結石があるからすべてこれを体内から除去しなければならないと言うわけではありません。腎結石だけに関しても3mm 程度の小さなものから6cm を超える大きな結石まであり、これらを同一の疾患として治療を考えることはできません。治療をするためには、何らかの副作用は必ずありますのでそれを上回る効果の得られるものしか治療の対象にはならないと言うことです。 [med.kurume-u.ac.jp]
予防
予防の基礎知識 一日三食、規則正しくバランスのよい食生活が大切です。 特に、過去に尿路結石になったことのある人は、予防を心がけましょう。尿路結石はとても再発しやすい病気で、再発率は5年間で20%、20年間で80%ともいわれています。 4つの予防ポイント ポイント1 水分をしっかりとる 水分を十分にとると、尿中のミネラルの濃度が低くなり、結晶化しにくくなります。1日あたり、食事以外に2000mlの水分をとることが理想です。水道水、麦茶、ほうじ茶などで水分を補いましょう。 [saiseikai.or.jp]