提示
神経学
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感覚障害
ぜんせきずいどうみゃくしょうこうぐん 前脊髄動脈症候群 脊髄の前側の部分に酸素や栄養を届ける前脊髄動脈が何らかの理由で詰まってしまい、麻痺などの症状が起こる病気 5人の医師がチェック 29回の改訂 最終更新: 2018.09.13 POINT 前脊髄動脈症候群とは 脊髄の前側の部分に酸素や栄養を届ける前脊髄動脈の血流が低下して、手足の麻痺や感覚障害などの症状が現れます。動脈硬化や大動脈解離などが原因で起こると考えられており、診断には画像検査(CT検査やMRI検査など)が行なわれます。 [medley.life]
前脊髄動脈症候群 前脊髄動脈の閉塞により、急激に下肢の対麻痺・障害レベル以下の解離性感覚障害(触覚はわかるが、痛覚と温度覚が障害)・膀胱直腸障害を呈する。背部痛を伴うことがある。 後脊髄動脈症候群 後脊髄動脈症候群は、前脊髄症候群の1/10程度の頻度で少ない。 病巣部以下の深部感覚優位の障害、深部反射の低下/消失、膀胱直腸障害が起こる。 [medi.m2blog.net]
症状 梗塞をおこしたレベルにほぼ一致する背中の痛みで始まり、ついで、対(つい)まひ(両下肢(りょうかし)のまひ)または四肢(しし)まひ、障害部位より下の解離性(かいりせい)感覚障害、 膀胱直腸障害 (ぼうこうちょくちょうしょうがい)(大小便の失禁(しっきん))などがおこります。解離性感覚障害とは、触覚と深部覚(手足の位置や動きなどの感覚)はほぼ正常なのですが、熱さ・冷たさ・痛さを感じる感覚が低下している状態をいいます。近年、脊髄のMRI検査で診断できるようになりました。 [kotobank.jp]
前大脳動脈領域 下肢優位の運動感覚障害 顔面と舌は麻痺を免れることが多い 活動性や発話の自発性の低下 課題を持続出来ない無為(abulia) 古典的記載では、尿失禁 中大脳動脈領域 対側の顔面、上肢優位の運動感覚障害 対側の同名性半盲 病巣への共同偏視 左大脳半球であれば失語をきたす 左大脳半球後方(角回・縁上回)ではゲルストマン症候群(失書、失算、手指失認、左右弁別障害) 右大脳半球であれば、視覚空間認知障害・構成失行・病態失認 後大脳動脈領域 対側の半盲をきたす 左半球では失書を伴わない失読( [medicalnote.jp]
治療
確立した治療はなく、 対症療法 とリハビリテーションが主な治療となる 薬治療 手足の 麻痺 は、時間が経つと筋肉が突っ張ったような状態になるので、筋肉を緩めるような薬(抗痙縮薬)を使用することがある 感覚の障害は、時間がたつと痛みに変化する場合があり、神経原性 疼痛 に対する治療を行う 排尿障害 が有る場合は 神経因性膀胱 に準じて治療を行う [medley.life]
急性期に対する治療 ステロイドパルス両方、高圧酸素療法等を行う。 神経内科ケース・スタディ―病変部位決定の仕方/新興医学出版社 3,150 Amazon.co.jp 神経内科ハンドブック 第4版―鑑別診療と治療/医学書院 14,175 Amazon.co.jp [medi.m2blog.net]
【治療の方法】 脊髄梗塞に対して有効性が認められた治療法はありませんが、脳梗塞に準じた治療が行われます。可能なかぎり早くからリハビリテーションを開始します。 脊髄硬膜下血腫、硬膜外血腫に対しては、原則的には脊髄に回復力が残っているうちに手術を行います。 【病気に気づいたらどうする】 できるだけ早く神経内科、脳神経外科の専門医の診察を受けてください。 (C)法研 [yomidr.yomiuri.co.jp]
予防
治療 とこずれや尿路感染症(にょうろかんせんしょう)の予防と治療、起立歩行のためのリハビリテーションが行なわれます。 脊髄動静脈奇形(脊髄動静脈血管腫(せきずいどうじょうみゃくけっかんしゅ)) 脊髄の血管に動静脈奇形が存在するためにおこる脊髄障害です。 下部胸髄(きょうずい)から腰髄(ようずい)にかけての背中側におこりやすいものです。 [kotobank.jp]