提示
代表的な症例について提示します。 1.2.1 脳動脈瘤に対するコイル塞栓術 脳動脈瘤が破裂して出血すると”くも膜下出血”をきたし、突然の激しい頭痛や吐気、意識障害などの症状を呈します。破裂していない動脈瘤を”未破裂動脈瘤”、破裂した動脈瘤を”破裂動脈瘤”といいます。特に破裂動脈瘤では再出血により病状の更なる悪化をきたすため、緊急手術を行う必要があります。コイル塞栓術は、カテーテルを通じて動脈瘤の中にプラチナコイルを詰め込み、血液が入らないようすることで出血を防ぎます。 [nmc.kcho.jp]
神経学
-
頭痛
2.6 上衣腫 意識障害、歩行障害、頭蓋内圧亢進症状(頭痛、嘔吐)。第4脳室に発生した上衣腫。手術で摘出しました(左術前、右術後)。 失行、頭蓋内圧亢進症状(頭痛、嘔吐)で発症した退形成性上衣腫(左術前、右術後)。術後に症状は改善。 2.7 膠芽腫 膠芽腫の術前術後(左術前、右術後)。術前にみられた頭蓋内圧亢進症状や麻痺、言語障害は術後改善しました。放射線治療と化学療法(テモゾロミド内服)を行いました。膠芽腫も詳しい病理検査をします。 [nmc.kcho.jp]
これによる症状を頭蓋内圧亢進症状といい、頭痛、嘔気・嘔吐、うっ血乳頭がみられます。これら3つがそろっている場合はかなり進行した状態です。頭痛は、早朝起床時に出現することが典型的で、morningheadacheと呼ばれます。頭蓋内圧亢進症状を呈している場合は、適切な処置がなされないと脳ヘルニアを来たし、死に至る危険な状態です。 1-2 痙攣発作 腫瘍が周囲の神経細胞を刺激するために起こります。初期症状としてみられることが少なくありません。 [kawasakineurosurgery.p-kit.com]
胃腸
-
吐き気
97.2(注) 非機能性下垂体腺腫(注) I 10.4% 2088 54.8 98.3(注) 頭蓋咽頭腫(注) I 2.5% 493 41.5 96.5(注) 脊索腫 II 0.4% 86 46.9 89.1 血管芽腫(注) I 1.4% 278 46.6 96.3(注) 類上皮腫(注) I 0.9% 182 45.0 98.8(注) 患者数の推定は脳腫瘍全国統計2001年から2004年のデータに基づく (注)は良性のグレードIの腫瘍 症状について 腫瘍が大きくなると頭蓋内の圧力が上がり、頭痛や吐き気 [ncc.go.jp]
精密検査
一過性脳虚血発作と診断され、その後の精密検査で発作の原因が頚動脈狭窄症と判明したので、ステント留置術を行いました。ステント留置後には上記のような発作は繰り返さないようになりました (左) 治療前:内頚動脈がとても細くなっています。 (中) 治療後:内頚動脈が太くなり、血流が良くなりました。 (右) 治療後:留置されたステントが確認されます。 1.2.3 脳動脈閉塞症に対する血栓除去術 発症から4.5時間以内の急性期脳梗塞では第一に血栓溶解療法(点滴治療)を行います。 [nmc.kcho.jp]
眼科で精密検査を受けるとかなりのひとにみられます。この腫瘍がごく一部のひとで大きくなり、失明する場合もあります。肺にはリンパ脈管平滑筋腫症(LAM)があります。LAMは古くは、20歳 40歳の女性に多く、1-6%に出現し息切れや血痰で発病し、治らずに悪化する病気と言われていました。比較的初期にくり返す 気胸 として発症することがありますが、LAMは初期には症状がほとんどでないため、精密なCT検査や精密肺機能検査などで初めて気づかれる場合も多いです。 [nanbyou.or.jp]
イントロダクション 省略 臨床 省略 鑑別診断 省略 精密検査 頭部のCTスキャン(造影ありと造影なしで) 本検査は、脳腫瘍の検出において95%以上の感度がある。 CTでは、ほとんどすべての患者に水頭症が認められる。 腫瘍は、通常、脳室もしくは脳室隣接部から発生する高吸収域で造影剤では均一に強く増強される病変として現れる。 嚢胞状の領域および石灰化が高頻度に認められる。 [cancerit.jp]
治療
腎臓の血管筋脂肪腫(腎AML)には、どんな治療をおこなうのですか? 腎臓の血管筋脂肪腫(腎AML)は自然に治ることはありません。 腫瘍が急に大きくなる場合や3 4 より大きい場合は出血や破裂をおこし、患者さんの命にかかわる危険があるため、治療が必要になります。 治療法としては、下記になります。 mTOR阻害剤(アフィニトール ) :薬物治療によって腎臓の血管筋脂肪腫(腎AML)を小さくします。結節性硬化症にともなうAMLにのみ使用で来ます。治療は当科で行います。 [juntendo-urology.jp]
腫瘍の大きさや位置、血管の走行により治療時間は異なりますが、おおよそ2-4時間程度で治療が終了します。 カテーテル治療 腫瘍の血菅を詰める前、腫瘍(緑の点線)が 造影剤により染まっている カテーテルから小さい粒子を流し込み、腫瘍の 血管を詰めた後、腫瘍は造影剤で染まらなくなった カテーテル治療の効果 治療前 治療後 多くの症例で腫瘍は縮小し、出血の予防をすることができます。また、治療後の腎機能の悪化を防ぐため、 選択的な動脈塞栓術を行うことで正常腎実質を温存できることもこの治療の利点です。 [chp-kagawa.jp]
疫学
疫学:原発性脳腫瘍の発生頻度は年間、人口10万につき8 10人と推察されています。近年のMRIの普及により、小さな髄膜腫など無症候性の腫瘍が増加しています。 疾患の概念 原発性脳腫瘍には様々な病理組織型があります。脳実質内腫瘍には神経細胞あるいは神経膠細胞への分化を示す神経膠腫や未熟な神経上皮細胞由来の髄芽腫などがあります。脳実質外腫瘍には髄膜から発生する髄膜腫、下垂体前葉細胞から発生する下垂体腺腫や脳神経を覆う神経鞘から発生する神経鞘腫などがあります。 [kawasakineurosurgery.p-kit.com]
予防
治療(手術、放射線、化学療法)に伴う潜在的なリスクおよび利点について、患者/家族への告知を怠る 実験的治療を行っている場合、署名入りのインフォームド・コンセント用紙、つまり患者の同意(しかるべき年齢の場合)を得ていない 小児期の予防接種 患者が治療計画の一環として骨髄抑制化学療法を受けている場合、治療完了後1年間は予防接種を控えるべきである。 弱毒生ウィルスの予防接種(麻疹、流行性耳下腺炎、風疹 [MMR];経口ポリオ;水痘)は、活動性疾患を引き起こす可能性がある。 [cancerit.jp]
このように、投与開始後早期から腫瘍の縮小がみられ、水頭症や神経症状の出現を予防することができます。 mTOR阻害薬の効果 腎血管筋脂肪腫(腎AML) 腎血管筋脂肪腫(略して腎AMLとも呼ばれます)とは、結節性硬化症の患者さんの70-90%で腎臓に発生するとされる腫瘍で、 ほとんどが良性腫瘍ですが、ごく稀に悪性化した報告があります。通常3歳以降に認められ、加齢とともに頻度、個数は増加する傾向にあります。 [chp-kagawa.jp]
頸動脈狭窄症は、脳梗塞の原因の約10%を占めていますが、手術により脳梗塞を予防できることが1990年代より大規模臨床試験により証明されています。以下にその結果を簡単に説明します。 Figure1:頸動脈狭窄症の血管撮影像と術中所見 (1-1)症候性内頚動脈狭窄症(症状のある70%以上の高度狭窄の場合) 2年間の観察 ※ 表の内容が全て表示されていない場合は、横にスライドしてください。 [nmc.kcho.jp]