提示
2016年9月2日更新 一般財団法人東京顕微鏡院 理事 伊藤 武 まえがき サルモネラ、腸管出血性大腸菌、腸炎ビブリオなどの食中毒菌は熱抵抗性が低く、食品中のこれらの病原菌は75 、1分の加処理により死滅することから、衛生管理基準として75 1分の加熱条件が提示されています。しかし、食中毒菌の中には加熱しても死滅しないセレウス菌、ウエルシュ菌、ボツリヌス菌と呼ばれる特殊な細菌があります。 今回は、加熱しても死滅しないセレウス菌について解説いたします。 セレウス菌は加熱してもなぜ死滅しないか? [kenko-kenbi.or.jp]
全身組織
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発熱
潜伏期間: 数時間 5日(平均1 3日) 臨床症状: 激しい水溶性下痢、嘔吐、脱水症状(発熱、腹痛はない場合が多い) 予防方法: 飲料水、食品の十分な加熱と二次汚染の防止、手洗い 黄色(おうしょく)ブドウ球菌 黄色ブドウ球菌は健康な人の手指、鼻前庭、咽頭などに常在し、自然界に広く分布しています。 「おでき、にきび」などを化膿している部分の代表的な細菌です。 [rinshou.co.jp]
神経学
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めまい
まず、発熱、けん怠感、頭痛、めまい、筋肉痛がおこり、次に吐き気や腹痛におそわれます。 その後、数時間から2日後までに下痢がおこり、水のような便が出ます。 1日の下痢回数は2 6回くらいで、ときには10回以上におよぶこともあります。 感染経路 米や小麦などの農作物 米や小麦などの農作物を原料とする食品が主な感染源です。 原因食品は焼飯、スパゲッティー、ピラフ、焼きそばなどです。 嘔吐型は主に米飯から、下痢型は主に食肉製品やスープなどから感染します。 [bnet.gr.jp]
胃腸
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食中毒
嘔吐型セレウス菌による食中毒 1)発生状況 厚生労働省に届けられるセレウス菌食中毒事件数と患者数は図3に示すごとくそれほど多くはないし、大規模に発生することはまれで、ほとんどが小規模な発生です。 年間10 20事例、患者数が100 400名ですが、毎年恒常的に発生がみられます。死亡例はほとんど見られませんが、平成20年に発生した家庭でのセレウス菌食中毒(原因食品は焼飯)では3名中1名が死亡いたしました。原因施設はほとんどが飲食店や家庭です。 [kenko-kenbi.or.jp]
セレウス菌による食中毒の発生 セレウス菌による食中毒は古くから知られており、1950 年代に下痢を主症状とした下痢型セレウス菌食中毒の発生が報告されている。1970 年代にイギリスで炒飯の喫食による嘔吐を主症状とした嘔吐型セレウス菌食中毒が報告され、その後欧米各国で同様の事例が報告された。わが国におけるセレウス菌食中毒は嘔吐型がほとんどであるが、その発生数や患者数はそれ程多いものではない。 [foodpoisoning.e840.net]
近年、本菌による食中毒がしばしば報告されるようになり、食中毒 起因性セレウス菌の研究も進展してきたところから、厚生省では昭和57年3月に、ナグ ビブリオ(NAGVibrio)など7菌種を新たに食中毒菌と認定した際に、ウェルシュ菌とと もにこのセレウス菌を食中毒菌として再確認し、58年から正式に食中毒統計の中にセレ ウス菌食中毒として収載することにした。 [asama-chemical.co.jp]
[ 詳細報告 ] 分野名:細菌性食中毒 登録日:2016/03/08 最終更新日:2016/05/27 衛研名:東京都健康安全研究センター 発生地域:東京都 事例発生日:2005年7月19日 事例終息日: 発生規模:喫食者数:110名 患者被害報告数:67名 死亡者数:0名 原因物質:セレウス菌 キーワード:セレウス菌、Gilbert 1型、おにぎり、セレウリド 背景: セレウス菌による食中毒は、嘔吐型と下痢型の二つのタイプがあるとされている。 [h-crisis.niph.go.jp]
100 、30分間の加熱に耐えて生き残るセレウス菌もいることが知られており、食中毒菌としてやっかいな菌であると言えます。 食中毒の原因と予防 セレウス菌による食中毒の臨床的症状には二つのタイプのあることが知られています。一つは「嘔吐型」で、原因の食品を食べて1 6時間後に吐き気や嘔吐が主な症状として現れるもので、黄色ブドウ 球 菌による食中毒に類似しています。他方は腹痛、しぶり腹、下痢を主徴とする「下痢型」で、潜伏期間6 12時間後に症状が現れます。 [institute.yakult.co.jp]
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下痢
下痢型食中毒による症状 セレウス菌の下痢型の症状は、食後6-15時間で、水のような下痢、腹痛が出現します。吐き気を伴うことがありますが、嘔吐や発熱はまれです。また、症状は24時間は持続します。 ウエルッシュ菌 による食中毒とよく似ています。下痢型毒素は、45度で30分の加熱には安定ですが、56度で5分の加熱には安定ではありません。下痢型毒素は加熱によってこわれやすいので、食前の十分な加熱が予防に役立ちます。 [foodpoisoning.e840.net]
1つは患者の潜伏時間が6 15時間、水様性下痢と腹痛が主症状で、一般に下痢型の称しています。2つ目は潜伏時間が短く30分から6時間、平均3時間、主症状が嘔気、嘔吐であり、嘔吐型といわれます。国内で報告されるセレウス菌食中毒は大部分が嘔吐型です。症状が概して軽症であり、保健所などに届出されないこともあり、統計に現れない多数の発生数と患者数があるものと推察されます。 2)嘔吐型セレウス菌食中毒の原因食品と発生要因 セレウス菌は土壌細菌であり、米、麦などの農産物に広く汚染されております。 [kenko-kenbi.or.jp]
この菌による食中毒は、症状に応じて「おう吐型」と「下痢型」の2つのタイプがあり、おう吐型のセレウス菌は増殖するときに食品内に毒素を作ります。日本では、前者の「おう吐型」が殆どです。 また、食品中では芽胞を作って生存するため、熱に抵抗性があり、通常の加熱調理ではなかなか死滅しません。 主な症状 おう吐型の場合 潜伏時間は1 5時間(平均2 3時間)で主症状は吐き気とおう吐ですが、一般的に黄色ぶどう球菌よりも軽症です。 下痢型の場合 潜伏時間は8 16時間で、吐き気をもよおし、下痢が続きます。 [city.shinjuku.lg.jp]
「下痢型」 潜伏期間 8 16時間 腹痛・下痢などを起こす。(症状はウエルシュ菌に似ている) 「おう吐型」 潜伏期間 1 5時間 吐き気、おう吐、腹痛を起こす。(症状は黄色ブドウ球菌に似ている) 【予防法】 一度に大量の米飯やめん類を調理し、作り置きしないこと。 穀類等が原料の食品は、調理後保温庫で保温するか、小分けして速やかに低温保存(10 以下)すること。 [artec.ne.jp]
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嘔吐
嘔吐型食中毒による症状 セレウス菌による嘔吐型の症状は、食後30分から6時間で嘔吐が出現します。ときどき、腹痛や下痢が見られる場合もあります。しかし、発熱の症状が見られません。また、セレウス菌の嘔吐型の症状は、24時間未満に収まるのが通常です。 黄色ブドウ球菌 による食中毒で見られる嘔吐と似ています。セレウス菌が産生する嘔吐型毒素は加熱してもこわれにくいので、食前の加熱では予防できません。嘔吐型毒素は126度で90分加熱しても安定です。 [foodpoisoning.e840.net]
我が国での発生は、大半が嘔吐型であり、原因菌株の血清型はGilbert 1型が多い。嘔吐型食中毒では、食品中で菌が増殖する際に産生する毒素が病原因子となるが、近年、嘔吐毒素としてセレウリドが報告されている。 概要: 2カ所の学童保育施設で、おにぎり弁当を喫食した110名のうち、児童、指導員あわせて67名が嘔気、嘔吐症状を呈した。残品等の食品、弁当屋の拭き取り、患者の吐物やふん便から高率にセレウス菌(Gilbert 1型)が検出された。 [h-crisis.niph.go.jp]
(2)嘔吐毒 嘔吐型食中毒由来のセレウス菌を米飯中で培養し(30 、18 20時間)、ジアスターゼで消化し、サルに経口投与したところ半数が嘔吐を起こしたという。嘔吐毒は他の細菌毒素と異なって低分子物質(ペプタイド)で抗原性はないといわれ、加熱、pH、酵素処理に対して極めて安定な毒物である。しかし、現在のところその化学構造等は解明されるまで至っていない。 セレウス菌のすべてが嘔吐毒を産生するかどうか、また嘔吐毒の産生とエンテロトキシンの関連性などについてもよく分かっていない。 [asama-chemical.co.jp]
一つは「嘔吐型」で、原因の食品を食べて1 6時間後に吐き気や嘔吐が主な症状として現れるもので、黄色ブドウ 球 菌による食中毒に類似しています。他方は腹痛、しぶり腹、下痢を主徴とする「下痢型」で、潜伏期間6 12時間後に症状が現れます。どちらも症状は軽く、一過性のものが普通で、発熟もありません。また、嘔吐型も下痢型もセレウス菌の感染症というよりも、本菌の増殖によって食品中に産生される毒素による中毒であると考えられています。 [institute.yakult.co.jp]
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腹痛
セレウス菌 セレウス菌 下痢型 セレウス菌 嘔吐型 菌の増殖する部位 体内 食品中 潜伏期 8 16時間 1 5時間 主な症状 腹痛、下痢 (ウェルシュ菌食中毒に似る。) 吐き気、おう吐、腹痛 (黄色ブドウ球菌食中毒に似る。) 毒素 下痢毒素は、56 /5分で毒力が無くなる。 おう吐毒は、熱に強く126 /90分でも安定しているので注意が必要である。 [foodpoisoning.e840.net]
1つは患者の潜伏時間が6 15時間、水様性下痢と腹痛が主症状で、一般に下痢型の称しています。2つ目は潜伏時間が短く30分から6時間、平均3時間、主症状が嘔気、嘔吐であり、嘔吐型といわれます。国内で報告されるセレウス菌食中毒は大部分が嘔吐型です。症状が概して軽症であり、保健所などに届出されないこともあり、統計に現れない多数の発生数と患者数があるものと推察されます。 2)嘔吐型セレウス菌食中毒の原因食品と発生要因 セレウス菌は土壌細菌であり、米、麦などの農産物に広く汚染されております。 [kenko-kenbi.or.jp]
「下痢型」 潜伏期間 8 16時間 腹痛・下痢などを起こす。(症状はウエルシュ菌に似ている) 「おう吐型」 潜伏期間 1 5時間 吐き気、おう吐、腹痛を起こす。(症状は黄色ブドウ球菌に似ている) 【予防法】 一度に大量の米飯やめん類を調理し、作り置きしないこと。 穀類等が原料の食品は、調理後保温庫で保温するか、小分けして速やかに低温保存(10 以下)すること。 [artec.ne.jp]
①腸管侵入性大腸菌(EIEC):腸の細胞の中へ入り、赤痢のような症状(血便、発熱、腹痛)を起こします。 ②毒素原性大腸菌(ETEC):産生するエンテロトキシンで、コレラのような激しい水様性下痢を起こします。 ③腸管出血性大腸菌(EHEC):産生するベロ毒素により出血性腸炎を起こします。 ベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)とも呼ばれます。 「腸管出血性大腸菌症」は3類感染症です。 ④腸管病原性大腸菌(EPEC):症状は、下痢、腹痛で、サルモネラ属菌に似た急性胃腸炎を起こします。 [rinshou.co.jp]
感染してから5 12時間で腹痛がおき、水のような便が出ます。 また、嘔吐を伴い、38 前後まで発熱することもあります。 [bnet.gr.jp]
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吐き気
主な症状 おう吐型の場合 潜伏時間は1 5時間(平均2 3時間)で主症状は吐き気とおう吐ですが、一般的に黄色ぶどう球菌よりも軽症です。 下痢型の場合 潜伏時間は8 16時間で、吐き気をもよおし、下痢が続きます。 黄色ぶどう球菌 主な原因食品 チャーハン・ピラフ・オムライス・スパゲティーなどセレウス菌に汚染された米や小麦を原料とする食品。 予防法 1 一度に大量の米飯やめん類を作り置きしないようにする。 2 米飯や麺類を保存する場合は、小分けして低温(10 以下)に保存しましょう。 [city.shinjuku.lg.jp]
症状は嘔吐型の場合は、感染後1 5時間で激しい吐き気をもよおし、嘔吐をくりかえします。 下痢型の場合は、感染後8 16時間で吐き気をもよおし、下痢が続きます。 感染経路 輸入魚介類、生水など まぐろのさしみ、カニ、エビ、生かきなどから菌が見つかっています。 特に、カニやエビの殻に付着している可能性が高いといわれています。 東南アジアなど、コレラの流行地域から輸入した魚介類や飲料水には十分な注意が必要です。 輸入冷凍魚介類からの感染も指摘されています。 [bnet.gr.jp]
(症状はウエルシュ菌に似ている) 「おう吐型」 潜伏期間 1 5時間 吐き気、おう吐、腹痛を起こす。(症状は黄色ブドウ球菌に似ている) 【予防法】 一度に大量の米飯やめん類を調理し、作り置きしないこと。 穀類等が原料の食品は、調理後保温庫で保温するか、小分けして速やかに低温保存(10 以下)すること。 [artec.ne.jp]
一つは「嘔吐型」で、原因の食品を食べて1 6時間後に吐き気や嘔吐が主な症状として現れるもので、黄色ブドウ 球 菌による食中毒に類似しています。他方は腹痛、しぶり腹、下痢を主徴とする「下痢型」で、潜伏期間6 12時間後に症状が現れます。どちらも症状は軽く、一過性のものが普通で、発熟もありません。また、嘔吐型も下痢型もセレウス菌の感染症というよりも、本菌の増殖によって食品中に産生される毒素による中毒であると考えられています。 [institute.yakult.co.jp]
治療
セレウス菌食中毒の治療 セレウス菌による食中毒の症状は細菌性食中毒のなかでも軽症であり、特別な治療を行わなくても一両日中に回復します。症状が軽い場合には、病院に行かなくても自然に回復します。詳しくは、「 食中毒を病院に行かずに治したい 」で確認してください。セレウス菌が感受性がある抗生物質は、クロラムフェニコール、アミノグリコシド、バンコマイシン、クリンダマイシン、エリスロマイシンです。 [foodpoisoning.e840.net]
治療・予防 本食中毒患者に対しては、下痢や嘔吐に対する水分や栄養補給などの対症療法程度で、特 別な治療は必要ないと考えられる。 セレウス菌は食品における汚染頻度が高く、さらに加熱調理後も生残している場合が多いこと から、予防対策としては、食品中での菌増殖を押さえることが第一である。嘔吐型、下痢型いず れの場合も、食品中で原因菌が増えることが発生要因となる。したがって、調理から喫食までの時間と温度管理が最も重要な予防法である。 [niid.go.jp]
採尿方法から見直し、血液検査結果なども合わせて、「本当に腎機能異常があるか」、「あるとすればどんな状態か」を三次検査で診断し、必要な生活指導や治療を受けます。 《参考》 「尿潜血:陽性」:尿潜血だけ「陽性」の人の5%弱に腎臓の病気が見つかり、その一部に治療が必要になる場合もあるため、定期的な検尿を続け「蛋白尿」がでないことの確認が必要です。 「尿蛋白:陽性」:「体位性蛋白尿(起立性蛋白尿)」「運動性蛋白尿」という、「健康児にもみられる蛋白尿」の可能性もあります。 [rinshou.co.jp]
現場では、 消防局がトリアージ(患者の緊急度や重症度に応じて搬送や治療の優先順位を決めること)を行い、 救急車等による搬送は延べ37回に及び、 参加者が受診した医療機関は病院12、 診療所11の計23医療機関であった。熊本市では、 午後2時に2001年4月1日に策定した熊本市健康危機管理要綱に基づき、 初めて健康危機管理対策部(対策部)を設置、 情報収集、 各団体との連絡調整にあたった。 [idsc.nih.go.jp]
発熱はなく、意識もしっかりしていますが、治療が遅れると呼吸困難などをひきおこして死亡します。 感染経路 食肉や牛乳、二次感染も 牛乳、乳製品、食肉などが主な原因食品です。 食肉を冷蔵庫で長期間保存しておくと他の食品を汚染し、二次感染をまねくこともあります。 冷蔵庫の中でも、どんどん増えつづけます。 食肉や乳製品などから集団感染することがあります。 井戸水からの感染もあります。 食肉は、十分加熱してから食べる。 調理後は早めに食べる。 食肉などの長期冷蔵は行わない。 [bnet.gr.jp]
予防
セレウス菌食中毒の予防 セレウス菌は一般的な食中毒の予防であるセレウス菌を「つけない」、「ふやさない」、「ころす」ことが有効です。 一般的な予防方法について説明しています。詳しくは、「 食中毒の予防 」で確認してください。 食材は常に新鮮なものを選ぶ。 調理の際は十分に加熱する。 調理した食品は、できるかぎり保存せず、早めに食べる。 冷蔵庫に保存したことで安心しない。 大量につくった焼飯やスパゲッティーなどを、翌日再調理することは避ける。 [foodpoisoning.e840.net]
冷蔵庫のものを整理する時、ポイと捨てる前に、「こんな風に変色したら、絶対に食べたら駄目だよ」と子供に教えてあげるのも予防策の一つだと思います。 参考サイト ・ 『食中毒を防ぐ3つの原則・6つのポイント』政府広報オンライン 食中毒の原因、予防、食品管理のコツなど分かりやすく紹介(1ページ)。 ・ 『つけない!増やさない!やっつける!家族と自分を食中毒から守る予防法』(動画・約9分) 政府インターネットテレビ ※ 調理のコツや手洗い、保存法について分かりやすく解説。 [pass-me.jp]
潜伏期間: 数時間 数日(平均1 2日) 臨床症状: 吐き気、おう吐、下痢(発症しない人、風邪のような症状で済む人もいます) 予防方法: 食品の十分な加熱と二次汚染の防止、手洗い・二次汚染の予防(アルコール消毒は無効) 赤痢菌 感染力が極めて強く、少量の菌で感染するため、わずかに汚染された手指、食品、水などからも経口感染します。 便に排出される菌なので、海外の衛生状況の悪い国からの帰国者などから、患者が発生します。 [rinshou.co.jp]