治療
治療 一部の免疫不全者を除き予後は良好で、軽症例では抗菌薬治療なしでも自然に軽快することも多くあります。急性腹症、他の原因による急性胃腸炎、食中毒などと見分けながら食事療法、脱水の予防・治療などを行います。整腸剤は投与しますが、腸管蠕動(ぜんどう)を抑制するような薬剤は使用しないのが原則です。 感染性は下痢急性期に高く、2 3週間排菌が持続しますが、有効な抗菌薬が投与されると排菌期間が短縮され、2 3日で感染性が失われます。 [kansensho.jp]
ヒトのカンピロバクター感染症では、発熱、腹痛、下痢、血便を伴う腸炎症状がみられ、治療をすれば2 5日で回復することが多い。まれに虫垂炎や腹膜炎等の下痢症以外の症状がみられることもある。菌が体内に侵入してから発症するまでの潜伏期間が比較的長く、一般に2 7日間かかる。 登録年月 2005年11月 [atomica.jaea.go.jp]
治療 治療は、一般には、電解質の補充や脱水の補正を除いては必要としません。侵襲性の患者(細菌が腸管粘膜細胞を侵襲し、組織に損傷を与えている場合)や、保菌者(体内にカンピロバクターを保持し続けて、無症状のままに排出し続ける状態の人)に対しては、抗生物質での治療が推奨されています。 予防方法 カンピロバクターからの感染を予防するためにできるいくつもの方法があります。 [forth.go.jp]
治療・予防 患者の多くは自然治癒し、予後 も良好である場合が多く、特別治療を必要としないが、重篤な症状や敗血症などを呈した患者では、対症療法と共に適切な化学療法が必要である。第一選択薬剤 としては、エリスロマイシン等のマクロライド系薬剤が推奨される。セフェム系薬剤に対しては自然耐性を示すため、治療効果は望めない。 ニューキノロン系薬剤に対しては近年耐性菌が増加しており、世界的な問題となっている。 [niid.go.jp]
疫学
参考資料として ・「最新感染症ガイドR‐Book 2012」-日本小児医事出版社 2013年10月発行(編集:米国小児科学会、監修:岡部信彦 川崎市健康安全研究所所長) ・国立感染症研究所ホームページ「カンピロバクター感染症とは」 監修:大阪府済生会中津病院感染管理室室長 国立感染症研究所感染症疫学センター客員研究員 安井良則氏 更新:2014/10 [kansensho.jp]
しかし、患者並びに推定原因 施設等の疫学調査結果からは、鶏肉調理食品の喫食、及びその調理過程の不備が原因であったことが強く示唆されている。欧米では生牛乳による事例もあるが、 我が国では加熱殺菌乳が流通しており、同様な事例はみられていない。この他、井水、湧水および簡易水道水を感染源とした水系感染事例が、我が国では少なく とも12例確認されており、その原因の大部分は不十分な消毒であった。 病原体 C. jejuni は長さ0.5〜5μm、幅0.2〜0.4μmのグラム陰性らせん状桿菌である。 [niid.go.jp]
予防
(Q5参照)したがって、食中毒予防の観点から、生や十分に加熱されていない鶏肉を食べないよう、食べさせないようにしましょう。 Q8 家庭での カンピロバクター食中毒の予防方法は? A8 カンピロバクター食中毒の予防方法は、(1)食肉を十分に加熱調理(中心部を75 以上で1分間以上加熱)することが重要です。具体的には未加熱又は加熱不十分な鶏肉料理を避けることが最も効果的です。 [mhlw.go.jp]
予防方法 カンピロバクターからの感染を予防するためにできるいくつもの方法があります。 予防は、農場での農業生産物、加工処理、販売および国内流通の両方に関わる製造と加工まで、すべての食べ物の流通段階で行うことが、感染対策の基本です。 糞便や糞便が混じる土の付着した製品を下水処理できる充実した環境を整備できない国では、調理の前に消毒が必要となるかもしれません。 [forth.go.jp]
カンピロバクター (農林水産省HPへリンクします) カンピロバクター食中毒予防について(Q&A) (厚生労働省HPへリンクします) カンピロバクターによる食中毒にご注意ください (食品安全委員会HPへリンクします) 関連リンク 食の安全情報 [city.funabashi.lg.jp]
カンピロバクタ-腸炎予防の一般的注意としては、鶏肉を調理する時には十分に加熱することのほかに、生肉を切るのに用いた包丁、まな板等の調理器具や手指を介した他の食品への二次汚染に特に気をつけることが必要である。 今月の表紙へ戻る IASRのホームページに戻る Return to the IASR HomePage(English) [email protected] ホームへ戻る [idsc.nih.go.jp]