額帯鏡は耳鼻咽喉科医にとって最も重要な装備のひとつです。前面にある凹面鏡により電球の明かりを反射して診たい部分にあて、鏡の中心にあいた孔から観察します。どんな耳鼻咽喉科医も、最初はこれを使いこなすのに四苦八苦するという道を必ず通ってきました。明かりを深部にまで届けることが出来るため、重宝されて来ましたが、左目だけが疲れる、診察の効率の良さに欠けるなどの欠点もあり、最近では額帯鏡を使わずに電気式のヘッドライトを愛用する先生方が増えてきました。 ちなみに私の写真をライカで撮って下さったのは、ブログ第76話でご紹介した上野和寿先生です。[…]
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