関東連合産科婦人科学会会誌 オンラインジャーナル < 学会誌へ戻る < 前のページへ戻る 第116回学術集会 (平成20年11月29日(土),30日(日)) 【一般演題】 胎児2 出生前に臍帯嚢胞と進行性の臍帯浮腫を認め,出生児に尿膜管・臍腸管遺残を認めた一例 北 麻里子 1), 小野 恭子 1), 砂川 空広 1), 堀越 嗣博 1),
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一般には出生時に退化し自然に閉鎖されるものであるが、稀に閉鎖されることなく尿膜管が残ることがあり、これを尿膜管遺残症と言います。尿膜管遺残には尿膜管開存、尿膜管洞、尿膜管嚢胞、尿膜管性膀胱憩室といった種類があります。 症状は無症状で経過することもありますが、尿膜管を通じて尿の漏出や臍周囲の炎症、腹痛を起こすことがあります。
[matubara.tokushukai.or.jp]
胎児期には、尿膜管は膀胱から臍まで繋がっていて、胎児の尿を母体に流すための通り道となっていますが、出生とともに尿膜管は閉鎖します。尿膜管遺残はこの尿膜管(胎児のころに膀胱と母体をつないでいる管)が、生後も閉じずに残っている状態です。 図のように尿膜管がどこでどれだけ開いているかによって症状が異なります。
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