急性虫垂炎は、幼児から成人まで幅広くみられる疾患です。小児の腹痛は鑑別が難しく、急性虫垂炎は診断が困難で、進行が早いため穿孔しやすく、周囲の臓器が未発達なため、炎症が局所に止まらず腹膜炎や腹腔内膿瘍を伴うことが多いのが特徴です。当科では手術は従来の右下腹部横切開による開腹術と、腹腔鏡手術のどちらかで行っています。腹腔鏡手術は、腹腔鏡による操作スペースの確保の面から体重20Kg 以上の患者さんを対象としています(図7, 8)。腹腔鏡下虫垂切除術の手術創は小さく目立ちません(図9)。[…]
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