髄液検査にて水痘帯状疱疹ウイルスを認めたが, 皮疹を認めないことから無疹性帯状疱疹に伴う脊髄炎と診断した. 免疫能が低下していると皮疹が現れにくいといわれており, そのため診断に苦慮することが多い. 本例は糖尿病, 肝硬変, 腎不全などによる免疫不全状態がその要因と考えられた.
[jstage.jst.go.jp]
髄膜炎、横断性脊髄炎、脳炎を発症した報告もある。10-15%のHIV感染例が帯状疱疹治療後に帯状疱疹後神経痛を発症するとされる。 診断 特徴的な皮膚病変から、診断は比較的容易である。他のヘルペス性疾患との鑑別を要する場合には、水疱内容のウイルス分離やPCRによる鑑別を考慮する。
[hb.acc-info.jp]
髄膜炎、脊髄炎、脳炎(皮疹が少なかったり、全くない場合もある)を診断するためには、症状からVZVを積極的に疑って髄液のPCR検査を提出する必要がある。 治療 抗VZV薬は腎排泄性であり、CCr ≦50-60mL/minでは用量調整(減量)が必要である。詳細は添付文書等を参照すること。
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