皆さんは「農薬」という言葉を聞いて、どんなイメージを持たれるだろうか。「農薬は虫を殺すのだから、毒性のあるもの。だから食物に残留してはいけない」というのが一般的なところと思うが、日々、残留農薬の検査データを見ている者としては、すべての農薬を十把一絡げにして画一的なイメージで捉えることに多少の抵抗がある。 農薬取締法の定義によれば、農薬とは「樹木を含む農作物を害する菌、ウイルス、虫、その他の動植物の防除、成長促進、発芽抑制に用いる天敵を含む薬剤」とある。つまり非常に幅広い薬剤が「農薬」という1つの言葉の中に括られているのだ。[…]
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