【治療】 上下の食道盲端が近い場合には気管食道瘻を離断し、食道同士を一期的に吻合します。盲端間の距離が遠い場合には、気管食道瘻の離断と胃瘻造設に留め、食道を延長してから吻合を試みる多段階手術が必要になります。その場合、治療に難渋することが多く、胃、結腸、小腸を用いた再建術が必要になることもあります。
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1.食道閉鎖 【概念】 先天的に食道が盲端に終わり閉鎖している病態です。五つの代表的病型が知られています(図1)が、気管と食道との間に交通(気管食道瘻と言います)のあるC型が大半を占めます。合併奇形の頻度が高く、特に心大血管の奇形が生命予後に大きく影響します。本症の発生頻度は5,000出生に1例程度で、やや男児に多いと言われています。
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