序文 医薬品が社会に多大な貢献をもたらし,今日の人間社会に必要不可欠な存在であることは周知のことである.その一方で,医薬品が数々の有害事象を生みだし,人々にとって悪しき存在であったことも事実である.今日の薬物治療で,医薬品の安全性の確保は医療従事者にとって責務である. 医薬品は主作用と有害作用という「光と影」を併せ持っており,適正な薬物療法は医薬品の「光と影」の調整が重要であり,医薬品の「影」に焦点を当て,いかにして「光」を輝かさせ,「影」を薄めるかを探究することが医薬品の安全性の向上につながる.[…]
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